今朝、新聞を読んでいたら、こんな記事が載っていた。
「お役立ちグッズ フットカバー~ しゃれた5本指タイツ調」
春になり、ブーツ一色だった足元を一新したいと思う女性がフットカバーと呼ばれる足先だけを覆うソックスを履いて靴をはき、素足風を装うスタイルが定着してきた・・・
と書かれていた。
・・そうか、定着したのか・・・。
私も何足か持っているが、家の中で履いていると、すぐに脱げて、豆のようにくるくる丸くなって家の片隅に脱ぎすてられていた。
足の甲が高く、幅広な人には向かないらしい。
最近は外出するときくらいしか履いていない。
しかし、最近では網タイツ調に足の甲を飾るタイプだったり、トゥカバー、アンクルカバーなんてのもあって、靴下は進化しているなー。あんなの履きこなせると素敵だろうな~と思っていた。
この記事を町内のおばあちゃん、読んでいるといいな~・・。
先月末。
町内会の総会と懇親会に出席した時のこと。
わが町内会は我が家が一番若い家族で、他は年配者が多い町内会だ。
最初は子供の友達が近所にいなくてかわいそうと思っていたが、子育ての先輩が多く、私は何度も近所の人に助けられた。
ひきつけをおこした時も、自転車の後ろに乗せて、足を大けがさせた時も助けてもらったり、お下がりをもらったりした。
犬がうるさいと怒られたり、良いことばかりではないが、同じ世代がひしめき合う町内よりも今では良かったと思っている。
人に頼ったりするのは嫌いだと思っていたが、ご近所や保健婦さんに頼ることで何度も気持ちが救われので、町内会は少々面倒な付き合いだが、続けていこうと思っている。
その町内会の懇親会で、お酒やジュース、おやつ、オードブル、お弁当を食べながら町内大ビンゴ大会が始まった。
私はなんと3位に!
地元老舗一流ホテルの豪華な紙袋の中に入った商品は!
なんと!
洗濯ネット(大物洗い用)とキッチンペーパー。
苦笑いしてお隣に座ったおばあちゃんに商品を見せてあげた。
するとおばあちゃんは次の4位に!
地元老舗一流ホテルの豪華な小型の紙袋に入っていた商品は!
なんと!
・・靴下だった。
あ!4位の方がいいじゃん!と心の中で思った私だが、おばあちゃんは中身をしげしげと見て私に・・
「これは・・・靴下なのかい?」と聞いてきた。
よく見ると、その靴下は・・
どれ一つとして、普通の靴下が入っていない3足セットだった。
商品を準備した、町内会執行部よ。
なぜお年寄りの多いこの町内で、この商品を選んだのか?
色もラメ入りだったり、網タイツ状だったり。上の写真のように足に履いた形で写真でも出ていれば説明がつくが、袋に入ったそれは、もう靴下なのかどうかも、おばあちゃんには理解不能なのだった。
・・・まずい。
このままでは、おばあちゃんは家に帰ってから手にでもはめて、食器でも洗いかねない。
私と交換しましょうかと言ってあげたかったが、私も履きこなせる自信がない。
周囲の人たちも同じ理由で誰も「交換しましょうか」とは言えずに「なんで普通の靴下を商品にしないかねー」と文句だけ言っていた。
私はおばあちゃんに「これは今流行りの靴下ですよ!お孫さんとかなら履くかもしれませんね。」と説明して帰ってきたのだった。
あのフットカバーどうなったのかな・・。
おばあちゃんが、今朝の新聞を読んでいるといいなーと思った。
そして実は私もまだフットカバーがよく分かっていないと思う。
世の中にフットカバーは本当にもう定着してるのだろうか・・。
なんだか、そこの所が妙に気になるのだった。



