今日は、免許の更新へ。


手続きを終えて、後は講習開始までの待ち時間でのこと。



何やら大声で話している。


携帯に夢中になっていた私も携帯をバッグにしまい、声の方向を見てしまった。


!!!


なんと腰が38度くらい曲がった間寛平のステッキを振り回すおじいちゃんのような男性が免許更新の手続きを説明する女性に話を聞いていた。



←このキャラ


必要な書類と用意するものを提出して、順路通りに進めば簡単に手続きは終わるのだが、若い女性の流れるような説明に、このおじいちゃんは付いていけず、完全に流れをストップさせる。



「あーんだって?」



「あーーーーんだって?」



と繰り返した後で



「そりゃ~~~~~~忘れちまったな~~~~~~~~~・・それがなきゃダメなのかい?」


若い女性がなんとか収入印紙を買うコーナーへ連れていったかと思うと、再び・・。


「あーんだって?」



「あーーーーんだって?」


と繰り返した後で、


「8千8百円だって~~!!!!??」


女性が慌てて「違います。2800円です。交通安全協会に入ると1500円プラスされます。」と説明。



聞き耳をたてて様子をうかがっていた私。


このおじいちゃんに、2800円という基本の料金を伝えることも至難の業なのに、交通安全協会がどうだの、1500円プラスだのを理解してもらうのは不可能だと思った。


「あ~んだって~?5千8百円だって~!!!??」


若い女性が2800円にたどり着くまでに3回ほど説明を繰り返し、やっとのことで順路①へ。


若い女性はホッとしていた。



順路①の担当はさっきの若い女性よりも年配の女性でお年寄りの扱いも手慣れな感じだった。


女性も他の人に説明するよりも大きな声で健康状態を説明。


「おじいちゃん!ここ数カ月で意識を失うような病気をしたことはあるかな~?」


年配の女性はおじいちゃんに分かりやすい親しみのある口調で説明してくれていたので見ていた私も一安心できると思っていたが、親しみがありすぎたのか・・


「いや~。おれは目まいがひどいんだー。薬は飲んでるんだけど、その薬ってのが・・」

数分、病状の説明が続く。


と、健康相談のようになってしまっていた。


年配の女性は受付ブースから立ち、寛平ちゃんのような歩き方のおじいちゃんを順路②の眼の検査ゾーンへお連れする。


目の検査ゾーンは男性の担当だ。


男性の声は聞こえなかったが、おじいちゃんの元気な声が館内に響いた。


答えは「上」「下」「右」「左」のみでほとんどの人が答えていたが、おじいちゃんは・・


「真上!」


「真横!」←どっち?


ぁぁあ あああ・・右横!」


ぁぁあ あああ・・左下!」

ああ。もう・・面白すぎる・・。


吹き出しそうになるのをこらえながら、ブログのネタにしようと心に決め、手帳に「真上!」と記入し、講習が始まるまでの待ち時間を過ごしたのだった。


家に帰ってきてから、間寛平ちゃんのおじいちゃんキャラが気になった私は間寛平公式サイトで正式キャラ名を知った。


間寛平公式HP アヘアへ.TV  より



最強じじい
経歴、年齢不詳。本人は普通に歩いているつもりだが、もっている杖で周りのもの全てを破壊していく恐怖のじじい。彼の犠牲になった人の数は計り知れない。




・・・。


敬意をもって言わせてもらう。


免許更新に来た最強じじいよ。


車を運転してもいいのかい?


車でいったいどこへ出かけるんだい?


どっちにしても、どうか安全運転でお願いします。