お正月3が日が終わった。


今週中はまだお正月モードの雰囲気が漂っているが、なんとなく私の中では3日でお正月は終わりだ。


今年のお正月は・・Pがいつもの年よりも落ち着かなかったなー。


せっかくお節や料理を出しても、ちょうど食べる時間に会社にちょっとだけ顔を出さなければいけなかったり、夜中に電話がくる。


うーん。むにゃむにゃ・・。なんだか怒ってるなー。あたし頑張ってるのに、なんで怒るぅ・・と寝ぼけてPを見ると電話で話しながら誰かを怒っていたり。


ちょうど、いいタイミングでこれからお酒を飲もうか・・って所に電話がまた来たり。


こういうことは家族みんなもうすっかり慣れた。慣れるまでに時間がかかったが・・。


しかし、慣れすぎて、「この電話の話の長さは、きっと会社に行くことになるか否か?」という事で賭けをするようにまでなっている。



しかたないのだ。


こうでもして気持ちを切り替えないと場がしんみりしてしまうのだ。



そして一番辛いのはPだろうから。


この辺はさらっと雰囲気を流した方がまとまるのだ。


だいたい世の中、正月の過ごし方が人それぞれ変わってきて、昔の習慣に当てはめると無理がでてきているような気がする。


だって大型スーパーのクリーニング店も元日から営業してるんだもんなー。


毎年、Pはお正月はこんな感じで落ち着かないのだが、今年は例年にも増して、落ち着かなかった。


ちゃんと一日何も連絡もなく、ポカーーーンと過ごせた日は一日もない。


明日からは仕事始め(そもそも終わってないっちゅーの!)と新年のパーティーに出席などなど公的な宴席が続く。


Pは大変だなー。


しかし、そんなPには申し訳ないが、正月で何が一番困ったかというと、仕事に出かけなければいけない人の前でお酒が飲みづらかった事だ。


・・・まぁ、呑んだが。


なんとなく遠慮がちに呑んだが。


おじいちゃんもお酒の量も減ったし、だらだら呑むというタイプでもない。


そんなこんなで、元日は若干遠慮がちに呑んで終わった。


2日はPも一応お休みということで(連絡はバンバンくるが)Pの実家へ。


お義兄さんと呑みましょう!と約束していたので、徹底的に呑むことにした。


・・・まぁ、呑んだが。


今回はいつもの年よりもPの実家で呑んだが、もう一つ壁を乗り越えられなかった。


「お義兄さん!あたし、ズボンのベルトをはずせば、まだまだ呑めます!」


・・とは、どうしても言えなかった。(お義兄さんへ。今、告白します)


お義兄さんは手品を2つも披露してくれた。お酒とつまみ。そして楽しい余興・・。


これだ。正月は。


しかし、どーーーしても、ベルトの壁を突き破れなかったために、良い頃合でお開きに。


酔っぱらってへらへらするというまでには至らなかった。


今日はPの実家だろうと、お義兄さんの前だろうと、本物の私をさらけだそうとまで覚悟していたのに。


お兄さんが手品まで披露してくれたのだから、私も「無限サラダ食い芸」を披露したかったのに・・。


さみしい・・・。


やはり、「私は嫁」の壁がどうしても最後の心の壁を開放させてくれなかった。(開放しなくていいっちゅーの)


なんでこんなに悔しいのか。


そうか!


去年の年末は仕事もして、忘年会もやっていなかったし。


いつもなら、年末に一回くらいは羽目をはずして呑んでいたのだが、これがなかったからだろうか・・。


会社からの電話が多かったからだろうか・・。


ああ。


もうお正月終わっちゃったよ・・・。


と3日の夜には、しんみりとしてしまった。



クリスマスも、お正月も、それが楽しみであれば楽しみなほど。それが楽しければ楽しいほど。あっという間に終わってしまって、その後はすごーく寂しい気持ちになる。


小さいときからそうだ。


おばあちゃんちに泊まって、家へ帰る電車の中。しんみりして、最後にいつもポロリと涙がでていた。


大人になった今は、お正月が終わったからといって、ポロリと泣くことはないが。


なんだか今年はいつもよりもしんみりしてしまった。


でもまぁ・・。


・・いつもよりしんみりしたってことは、きっと、いつもの年よりも楽しかったって事か。


と思う事にした。


それとも、娘が勧める通り、やっぱりお正月はまだ今週中は終わっていないって事にしようか。