★ネタバレ★~「デトロイトメタルシティー」~「結構好きです」の段 | 思い入れ★ホームシアター★日記

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わ~い。ついに我が家にホームシアターが・・
6.1ch 80インチスクリーン。
その驚きの臨場感!!近所の皆さんごめんなさい。m(_ _)m

『なんか頭を空っぽにできる映画はないかな~』

とTSUTAYAに行って、借りてきたのがこれ。
十分期待に応えてくれて、しばし現実逃避することが
できて、スカ~ッとした気分に。

【内容】

心優しい根岸宗一は、おしゃれなポップミュージシャンを
目指し田舎から上京した若者。
大学卒業後、夢がかないレコード会社と契約するが、
それは、彼の全く興味のない、”悪魔系デスメタルバンド”
DMCのボーカリスト クラウザーⅡ世としてであった。
しかも、彼の意に反して、大ブレイク。カリスマ的な存在に
なってしまう。


原作のマンガは未読であるので(←読まない方がいいという
話しも・・)何とも言えませんが、とにかくそのテンポの良
これでもかこれでもかと沸いてくる小ネタのギャグに大いに
笑わされた。

ストーリーや、ストーリー展開は、まあ、ありがちな感じ。
前半の根岸くんとクラちゃんが行ったり来たりする場面や
DMCの影響を受けて不良になった弟を更正させる
あたりは、まさに古典的。
もちろん最後には、予定調和のエンディングが待っているが、
大森美香さんの脚本がおもしろいのと役者の皆さんの
演技力で久々に楽しく笑えた。

松山ケンジという役者は、『DEATH NOTE』位しか見た
事がなかったけれど、確かにスゴイね。

Lと今回の”おかっぱ×内股” 根岸くんとブラックで破壊的な
クラウザーさん、それから、たまにTVのトーク場面でみかける
方言丸出しの素の松山くん。

これだけいろんな顔を使い分けられる役者っていうのも珍しい
のでは。
他の作品も見たくなってきた。秋には、『カムイ外伝』の主役も
やるそうで、これも見に行っちゃおう~っと。

もちろん、いつもは、薄幸が良く似合う松雪泰子さんも、たばこを
舌で消したり、ボディコンで松山君を蹴り倒したりと、

”ここまでやるか・・”

というそのはじけっぷりには役者魂を感じて頭が下がります(笑)

その他、加藤ローサの美少女相川さんの天然ぶり、高橋一生
さわやか後輩ミュージシャン、宮崎美子のお母さんなど脇の人間も
おもしろすぎ。

でも、何よりも楽しいのが大倉孝二ふんするDMCの信者。

「そんなことクラウザーさんには、関係ないんだ~」

とか、

「これは、クラウザーさんの考えがあってのこと・・」

とか、全く意味不明な事や偶発的に起こったことまでことごとく、
正当化してしまうあたりがとにかく笑える。
大倉孝二って、スクリーン上では、『ピンポン』のアクマで初めて
遭遇したけど、毎度、毎度、出てくる度に決して期待を裏切らない
ので大好き。

そうそう、日本のメタルバンドをたたきつぶす為にやってきた
メタルの帝王ジャック。
安岡力也かと思ってたら、エンドロールにKISSのジーン・シモンズ
の名を見つけてびっくり。

確かにすごい存在感だけど、KISS世代の私としては、その変貌ぶりには、
ちょっとね~。
もうすぐ還暦だそう。
体型は、ちょい変わっちゃったけど、相変わらず、舌は長いのだろうか・・