鴻池朋子さんの個展「ハンターギャザラー」を見るために、横手市の秋田県立近代美術館に来ています。
鴻池朋子さんは、秋田県出身の現代美術作家。東京藝術大学を卒業されています。
佐藤養助のうどん屋さんが、美術館に併設するふるさと館にあったので、おいしい稲庭うどんをいただきました。
秋田市内の県立美術館は、安藤忠雄さん設計の非常にモダンな建物で、目の前にある千秋公園の池と調和した素晴らしいものですが、こちらの近代美術館もユニークでダイナミックな個性的建築です。
ここが序曲、ここを通る人たちに今回の個展のコンセプトが予告されるような工夫です。ワクワクしますね。
この狐が街ではなく、山を見ていること、これも本展示会のコンセプトを表しているとを、そしてここが実は展示場の入り口でなく、通常出口として使っている通路を入り口にしていることも作品の一つであると、全てを見終わった時に気付くのです。
ここが今回のエントランス。
鴻池さんの革製の緞帳が入場者を迎えてくれます。
この皮緞帳に描かれているのは恐ろしいですよ。よく見ると👀。
自然は厳しい。動物は恐ろしい。
今回のテーマは、狩猟採集。
駆除されたおびただしい数の動物の毛皮を引き取ってなめしたものが今回の展示の根幹です。
この毛皮は全て本物です。狼はモンゴルで大量に害獣駆除されたものを購入したものです。子熊や子鹿の毛皮も目につきます。
熊や狼、鹿などの毛皮と山で構成された毛皮を用いた山脈の空間《ドリーム ハンティング グラウンド》。
人間は、何百万年前から食べるために動物を殺し、それをなめして衣服にしたりしていました。
生きるってなんなのか、自然との共生って、作るって、いろんな問いかけを感じます。
この絵画には、ゴマフアザラシの皮がはみ出して貼り付けてあります。
これ、角度を変えて毛皮の山脈です。
これは、意味はわかりませんが、印象的な作品です。
紹介はできませんが、ここまでに毛皮や絵画やボードなどのインスタレーションのほか、映像作品も含めいろんな展示がありました。
そしてこのコーナーの出口には、少女が鴻池さんの描く有名な6本足の狼をくわえたオブジェが。
皮と木と糸。自然と人間をつなぐ道具なのでしょうか?
くわえている狼は狩猟採集の象徴?
すごいね、この人。
人類学や民俗学、言語学も良く勉強されてます。類稀なコンセプチュアルな作家さんだと改めてわかりました。
この狼をくわえたオブジェの先には、個人の歴史(コンテンツ)を物語として一枚の絵にして、それを布を縫い合わせた作品に仕上げたものが展示されていました。
そして本来の入り口(今回は出口)を通って会場から出てきました。
現在はソサエティ5.0といわれる5番目社会、スマート社会が来ると言われていますが、その始まりソサエティ1.0が狩猟社会です。意識が、街へ、人間へ、と集中していることへの警告なのか。山を見る狐、出口と入口の逆転。忘れてはいけないこと。絵画とともに展示されていた縄文時代の皮をなめす石でできた道具??。頭グルグル🌀してきました。
展示の迫力に圧倒され、一つひとつの意味を考えるといっぱいいっぱいになってしまいましたが、お昼になるとお腹はすくものです。(笑)
温かいうどんと冷たいうどんのセットメニューを食べました。
おいしいね、秋田のうどん。











