冬にどうしても一度は食べたい季節の味は、牡蠣、フグ、鮟鱇などいろいろありますが、アンケートの第1位は「蟹」です。
中でも北陸の蟹は、食通の垂涎の的です。
ということで、石川県加賀市橋立の漁港近くにある蟹料理専門の料理屋、山本屋を訪れます。
玄関を入ると青いタグ(橋立港であがった証明)をつけたズワイガニがぎっしり。
もちろん生きているんですよ。
以前に比べれば小さくなったとはいえ、今としてはなかなか立派な蟹だと思います。
お客が到着してから茹で始めますから、茹で上がるまでには、少し時間がかかります。その間に他の料理を楽しみます。
なんといってもつきものなのが、香箱蟹。
ズワイガニのメスはこんなに小さいんです。香箱蟹は内子、外子、かにミソそして身も味わえます。
でもたまごに栄養分が回っていますから、身の美味しさはそれほど期待できません。
そしてお待ちかね、オスのズワイガニ(加能蟹)が茹で上がりました。。
キチンとさばいてもらえなきゃ、身を残さずに美味しく食べられないんですよ。
これ、お皿大きいんですけど、比較対象がないからわかりませんね。
さばいてくれた女将さんとの記念写真を見て下さい。
これがうまいのなんのって。とにかく甘い、とにかくジューシー、蟹に香りが鼻をくすぐります。ズワイガニにしては足が太いから食べ味も素晴らしい。
脚はそのままで、ほぐした身はこれまた極上の蟹みそと混ぜても美味しいです。
これだー!!旬の時期にしか食べられない本場の味は。ここに来なければ食べられない貴重な味わい。
蟹の刺身も少し味わえますが、やっぱり茹で蟹の香り高く、温かく甘い味わいが秀逸です。
いやー、贅沢しちゃいました。
でも、感動できる食べ物との出会いはそうそうありません。
一年に一度、来年も来たいという気持ちで寿命が延びること請け合いです。