2月28日(土)
予告編を見て面白そうだった「英国王のスピーチ」、早速見てきました。
英国王ジョージ5世の次男、ヨーク公アルバートは幼い頃から吃音に悩んでいた。格好良く馬に乗っていれば王族の役目が果たせた時代は遙か遠く、テクノロジーの進歩はそんなアルバートにラジオ放送での全国民に向けたスピーチを迫る。何人もの言語療法士がアルバートの吃音を治療しようとしたがすべて無駄。それでも、父王の後を継ぐのは兄のディビッドなのだと、アルバートはどこか気楽に考えていた。ある日、妻のエリザベスがロンドンの下町に住むオーストラリア人・ライオネルの噂を聞きつけ、治療を勧める。独自の心理療法を用いるライオネルは王族といえども自らの診療所で治療すること、ファーストネームで呼び合う対等な関係を求めた。半信半疑ながらも貧相なライオネルのオフィスを訪ねたアルバート。しかし、これまでの言語療法士とはまるで違うライオネルの治療に癇癪を爆発させるが、その絶大な効果に驚き、治療を続けることとなる。やがてジョージ5世はこの世を去り、ディビッドはエドワード8世として英国王に即位した。だが、王位より自らのプライベートと恋愛に重きを置いたディビッドは1年もたたぬうちに退位、アルバートはジョージ6世として思わぬ王位に就くこととなった。その頃、ヨーロッパではナチスドイツの台頭、英国は再び世界大戦に突入せんとしていた。対ドイツ開戦を告げるスピーチに望むアルバート。その傍らにはライオネルの姿があった。はたして、運命のスピーチは成功するのか…

う~ん、確かに面白いんですよ。ワシ、この話知らなかったし。歴史をトレースするストーリーとしては確かに面白い。「事実は小説より奇なり」とはよく言ったものです。しかし、この映画にはカタルシスがないのだ。アルバートとライオネルの心の交流…。薄いんだよな。アルバートの吃音の原因もはっきりとはわからないし、最終的に吃音が直ったのかどうかもわからない。まあ、そんなにかんたんに直るものでもないのだろうけれど、そこは何らかの隠された原因をライオネルが突き止めることで突破口が開けるとか、信頼関係を作れずにいた二人が何かをきっかけに心の壁を取り払って地位や立場を超えた親友になり、それが治療に役立つとか、そういうカタルシスがあればいいんですが、実はこの映画にはそれが全くと言っていいほどないのです。ラストの対ドイツ開戦の演説も、なんでうまく行ったのかよくわからない。ま、マンガやテレビドラマじゃないんだから、そんなにわかりやすい感動を求めるつもりもないのですが、なんかあっという間に終わったワリには面白くなかった。これが正直な感想です。残念!
あ、ヘレナ・ボナム=カーターをはじめとする役者さんたちはさすがの演技でした。なかでも、アルバート役のコリン・ファースはどもりで癇癪持ちのわがまま王子が威厳ある王に成長していく姿を熱演してました。う~ん、わかりやすい感動を求めすぎかな…。ワシの映画観、幼稚?
★★※☆☆(ホシ二つ半)