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韓国・ソウルでコールガールが相次いで失踪した。組織の元締めである元刑事のジュンホは、女たちが金を持ち逃げしたのではないかと疑い、探し始める。その間にも入り続ける派遣の依頼。ジュンホは、風邪で体調が悪いという子持ちのミジンを無理矢理仕事に出す。そして、ミジンも帰ってこなかった…。もしかして女たちは組織的に売り飛ばされたのではないかと考えたジュンホは、商売あがったりだと必死に女たちを探す。やがて、失踪した女たちは直前にみな同じ人間の元に派遣されていることが分かる。しかし、手がかりは携帯電話の番号だけ。ジュンホはミジンの娘を連れ、さらに捜索を続ける。女たちの車が発見された周辺を探し回っているとき、偶然、衝突した車。運転していた男の様子がおかしいと気づいたジュンホは件の携帯番号に電話をかける。男の携帯が鳴った。その男、ヨンミンこそが、女たちを呼び出した男だった。逃走するヨンミンをようやく取り押さえたジュンホは、ヨンミンから思わぬ告白を受ける。「ノミとカナヅチを使って全員を殺した。9人、いや、12人殺した。」驚愕するジュンホ。さらに、ヨンミンは言う。「最後の女は生かしてある。」金のため?仕事のため?正義のため?このされた子供のため?消えてしまった女たちを探してソウルの町を疾走するジュンホ。しかし、あまりにも悲しい結末が彼を待っていた。

この映画、韓国では大ヒットして、ハリウッドでのリメイクも決定してるんですよ。リメイク権を買ったのはレオナルド・ディカプリオ。これだけ聞くとすごく面白そうでしょ。でもね、全然だめな映画でした。だって、犯人はすでに捕まっていて、犯行を自白してるんですよ。なのに、なんで警官でもない人間が必死に被害者を捜すの?持ってる情報を警察に提供して協力してもらって、疑わしいエリア一帯に聞き込みをかければ一発じゃないですか。ヨンミンは警察に捕まっていて、ジュンホは直接接触することは出来ないけれど、元刑事で、捜査の責任者とは知り合い。だったら大概なことはできそうなのに、一切協力しない。協力しない理由も描かれない。ジュンホはヨンミンが落とした鍵の束を持っていて、その鍵が合う家が犯行現場&女たちが監禁されている家だと思って、手下一人に探させるんだけど、これ、警察が一斉にやったらものの1時間ぐらいで見つかりそうじゃない?なのにやらない。挙げ句の果てに、自力で脱出してきたミジンから携帯電話に連絡が入っても、町を走り回っていて気がつかない。その結果、ミジンは証拠不十分で釈放されたヨンミンに殺されてしまう。大都会の闇、理由なき殺人の恐怖、警察組織の無能さ、などがテーマみたいだけど、それ以上に、主人公の間抜けっぷりが際立ってしまって、なにか悪い冗談のような映画でした。ハリウッドは一体、この映画をどういう風にリメイクするつもりなんでしょう。分かりません。

※☆☆☆☆(ホシ0.5)