この映画、韓国では大ヒットして、ハリウッドでのリメイクも決定してるんですよ。リメイク権を買ったのはレオナルド・ディカプリオ。これだけ聞くとすごく面白そうでしょ。でもね、全然だめな映画でした。だって、犯人はすでに捕まっていて、犯行を自白してるんですよ。なのに、なんで警官でもない人間が必死に被害者を捜すの?持ってる情報を警察に提供して協力してもらって、疑わしいエリア一帯に聞き込みをかければ一発じゃないですか。ヨンミンは警察に捕まっていて、ジュンホは直接接触することは出来ないけれど、元刑事で、捜査の責任者とは知り合い。だったら大概なことはできそうなのに、一切協力しない。協力しない理由も描かれない。ジュンホはヨンミンが落とした鍵の束を持っていて、その鍵が合う家が犯行現場&女たちが監禁されている家だと思って、手下一人に探させるんだけど、これ、警察が一斉にやったらものの1時間ぐらいで見つかりそうじゃない?なのにやらない。挙げ句の果てに、自力で脱出してきたミジンから携帯電話に連絡が入っても、町を走り回っていて気がつかない。その結果、ミジンは証拠不十分で釈放されたヨンミンに殺されてしまう。大都会の闇、理由なき殺人の恐怖、警察組織の無能さ、などがテーマみたいだけど、それ以上に、主人公の間抜けっぷりが際立ってしまって、なにか悪い冗談のような映画でした。ハリウッドは一体、この映画をどういう風にリメイクするつもりなんでしょう。分かりません。
※☆☆☆☆(ホシ0.5)