2月19日(日)
 
くじら軒でらーめん(薄口醤油味)+味玉、800円。
 
港北ニュータウンのくじら軒と言えば、かつては長蛇の列ができる超有名店でした。ワシも10年ほど前、何度かトライしたのですが、あまりの行列の長さに断念。都内にいくつかあった支店で食べてはみたものの、本店に入ったことはありませんでした。ショッピングセンターのフードコートに出店したりして、最近一体どうなっているのか?と気にかかっていたので、10年ぶりに訪ねてみました。お店の裏の駐車場、車が一台も止まっていません。そして店舗。もちろん、行列はできていません。休日の夕方5時半。店内にお客は2人だけ。あれほど行列のできていたお店が…。ラーメン店の栄枯盛衰をみた感じがします。
 
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ま、行列の有無は味とは関係ありません。大行列ができていても、味の方は?みたいな店も確かにありますから、気にせず入店。薄口醤油味のらーめんにせっかく来たので味玉をトッピングしてみました。フードコートで食べた時はいまいちな感じだったのですが、果たして?
 
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黄金色の醤油スープに細いストレート麺。ナルトにほうれん草、ノリ。典型的な東京醤油ラーメンのスタイルです。ではまずスープを一口。うん、旨いです。しかし、この複雑で押し出しの強いダシは…ちょっとあっさり醤油ラーメンには強すぎる気がします。魚介ベースに鶏ガラ、ニンニクの風味も強め。とにかくダシが濃い感じ。シコシコ感のある細麺とのバランスも悪くはないんですが、スープ自体とのバランスと言うより、ラーメン全体の雰囲気とダシとのバランスと言いましょうか、ちょっとアンバランスな気がします。これだけダシの存在感が強いのなら、スープ自体の味わいをもっと濃厚にして、麺も少し太めにするとか、そんな風にアレンジした方がバランスがいいように思いました。最近のラーメンは濃厚系とあっさり系にはっきり二分されてますよね。そんな中で、このお店の味はどっちつかずなように思います。昔はこれが、とっても新しい味に感じたんでしょうね。でも、頑固に昔の味を守り続けている(昔の味、よく知らないんですが…)姿勢には感じ入ります。この味を守りつつ、新しい味にもチャレンジして欲しいですね。あ、と思ったら、メニューに濃い口醤油味の支那そばというのがあります。これが新しい味なのかどうかわかりませんが、今度はこちらを味わってみたいと思います。
 
★★※☆☆(ホシ二つ半)
 
くじら軒:横浜市都筑区牛久保西1-2-10 アネックスパーク 1-B