時刻は24時。
師走の空気が室内までに貫通し突き刺さってくる。
勉強を終え、お茶でも飲もうかとキッチンへ向かうと、いつもいるはずの母と父がいなかった。それだけではない、いつもは生活音のする我が家もなんだかしーんと静まり返っている。祖父のいびきの音も一切聞こえない。兄の寝言もない。それらの現象にじわりじわりと甚振られるように、孤独に襲われた。各々の部屋は黙り、外の風だけが騒いでいる。
あぁ、こんなことが過去にもあった。
そんなことを思うように懐かしくも思えた。
人間は孤独だと幼い私は思っていたからだ。
出会いを知らなかった。
自分の部屋に隣接する、兄の部屋をちらりと覗いてみるが、そこには誰もいない。ただ陳列された枕と布団がじっとこちらを見つめてくる。恐怖心が支配する。また孤独になるのが怖かった。家族は死んでしまったのか?しかし、私は部屋にいた。誘拐や殺人があれば気づけるはずだ。暗中模索をしたって何も始まらない0時25分。突如
「「「「「「「ピンポーン」」」」」」」
と音が鳴り響いた。
モニターを確認すると、そこにはまた何もいなかった。それなのになり続ける音。
音だけだ。なのに人がいないだけでここまで怖いとは。しょうがなしに、外に出る。駒を進めるためにはしょうがないのだ。もう死んでもいい。そう本気で思えた。
「ねぇ?あんたも一緒なんでしょ?」
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作者のまつちやです。初投稿なので、とても拙い文章ですが、見ていただけたらと。
これは、私の犬がイメージ対象です。
二年前ほどに緑内障を患い、その後網膜炎により失明してしまいした。そんな時に、存在は確かにあるはずなのに、見えないんじゃ存在はあるのか?と考えたのがはじまりです。
そこを読み取っていただけたら嬉しいです。