1号の話をひたすら聞いていると入店から3時間も経っていた。
さすがに疲れて来たし、帰って晩ごはんの用意をしたいのでそろそろ出ましょうか〜と促し退店。
無事お代も出して貰い、ちゃんと楽しませられたかな?と少し安心。
一回りで効かない程年下の子にごちそうになるのも何だか気が引けますけれども…
1号が、「僕、Tinderでの年齢設定、18〜30にしてるんですよね。あんまり年離れてると話が盛り上がらないじゃないですか?」
とふいに言った時はどうしようかと思った。
店を出てじゃあ今日は…と締めの挨拶に入り始めたところで「もう帰るんですか?」と1号。
帰るよ!当たり前じゃん!もう3時間も喋ってんだよ!?…とはさすがに言えないので「はい〜」とニコニコしていたが、「もう少し話したいです」とか言い出す1号。
ブーケ「カンベンしてぇや…じゃあー…ガストでも行きます?」
1号「うーん…」
だよね。さっきサイゼリヤに居たのに次がガストってね。
ブーケ「じゃあ私の行きつけの神社でも行きますか?」
1号「そこって人多いですか?」
ブーケ「そんな有名所ではないのでほとんど人居ないですよ〜」
1号「じゃあそこ行きましょう」
そんなこんなで神社へ。
神よ、今日も無事過ごせた事に感謝致します。とか何とか考えながら歩いていると、不意に「彼氏とかいるんです?」と聞かれる。
ブーケ「いますよー(ホントは夫だけど)」
1号「そうなんですか…じゃあ何でTinderやってるんですか?」
ブーケ「プロフに書いてあります通り、釣り仲間とか欲しいなって!」
1号「それだけ?」
ブーケ「?」
1号「ホントは彼氏に不満とかあるんじゃないですか?」
ブーケ「あはは。不満の無い人間関係など無いですよ」
1号「どのくらいの間隔で会ってるんですか?毎回エッチするんですか?満足してますか?癒やし欲しくないですか?」
は?何だこいつ。
能面の様な顔になりそうなのを必死で堪え、営業スマイル全開で「ご想像にお任せしまーすじゃっ!帰りましょうか!」とさっさと駅へ向かう。
ホームで別れ際「次は飲みに行きましょう!」って言われたけど、そんな危ない匂いのする飲み、絶対行かないよね。
その後何度か連絡をスルーするともう1号からは連絡が無くなりました。
そう言う事期待してたのかなぁ。そんな子に見えなかったけどなぁ。真面目そうで…おばさんがっかりだよ。
〜1号 完〜