前回の「エジプト漂流記~苦労編~」は

ちょうど一年ちょい前ぐらいに、ミクシーで書いたもの。





この日記を読んで





「私、ずっとエジプト行ってみたいって思ってたけど、さめの話聞いて止めようと思った」


と訴えるマイミクさんが結構多かった(汗)


何人かの夢を壊してしまった…(>_<;)


これはいかん!!!!
エジプトにもいいとこあるよって伝えなくちゃと思い書き始めたのが、この「エジプト漂流記~イメージ挽回偏~」だった☆ これも一年前に書いたもの。




(参照)「エジプト漂流記~苦労編~」



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まず良かったのがファルーカ☆



ぼったくろうとするエジプト人と戦い疲れて、
人間不信になった私とJJ。


そんな時、アスワンのナイル川をファルーカで横断することがあった。


ファルーカは風と大きな白い帆を使って進む船。電気やエンジンの力を全く使わず、静かにすぃすぃ進む。


ヌビア人の黒人さんがするする柱を登って行って風を見て、帆を調節する。


風が気持いい☆
空が綺麗☆
太陽の光に反射されてナイル川がキラキラ輝く☆


それまで、身も心も疲れきっていた私達は暫く無言で景色を眺め、癒された。



…しかし、やっぱり世の中そう甘くはなく、せっかくいい気分なのに帰り際またしてもぼったくろうとしてきて、キレたさめこは船から飛び下りようとしたけどね…(笑)(-_-;)





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そして家族愛☆


全然英語話せないのに無理矢理話しかけてきて、家族自慢をするオヤジがいた。


「子供が可愛い!
妻も素晴らしい!
でも単身赴任だから会えなくて寂しい。
今度家に帰るから楽しみだ。」


と自慢げにそれしか話さない。


でも、ふと思ったけど自分の家族を照れながらも自慢する人って日本ではあんまり見掛けないなって思った。家族が一番近くて大切な存在なはずなのに。


エジプト人はそういうあったかさがあった。

当たり前だけど、なかなか出来てる日本人は少ない。

あのオヤジをちょっと尊敬した(*^_^*)






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そして一番印象的なのが最後の夜☆


ヤバイ楽しかった(≧▽≦)


それまで貧乏な食生活を送って飢えをしのいできた私とJJ。ある時はホテルのパンを大量にぱくって食べ、またある時は機内食で出た紙みたいなうっすーいナンを分けあった。


だから最後ぐらい贅沢しようと五つ星の船に乗って、ディナークルージングを楽しんだ☆


ベリーダンサーの妖艶なお姉さんがステージに出てきてお客さんを魅了していた。




するとなぜか突如始まるショータイム。


赤い帽子を被らされた人はステージに上がって踊らなければいけないようだ。


しばらく赤い帽子を被った踊るオヤジ達を眺めていると


ついに来たよ………


私とJにも赤い帽子が回ってきた。私は戸惑いJを見ると、彼女の足は既にステージに向かっていた(笑)



大学3年の1月↑




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おいしい料理とダンスを楽しんだ私とJ。


船を降りると、なんだか騒がしい楽器の音と歓声と人だかり。


なんでも首を突っ込みたくなるサメカワは近寄って覗いてみた。



するとナント結婚式が行われていた☆





新郎新婦を囲んで、みんなが演奏したり踊ったりしている。


私は嬉しくなって


「コングラチュレイショーン♪」とキャッキャッ言って一緒に盛り上がった。



すると見知らぬ男に腕を捕まれ新郎新婦の輪の中央に連れていかれた。


分けも分からず、とりあえず新郎新婦の前で私達は踊り、お祝いの言葉を送った。


彼らが去り「さて、ホテルに帰るか」とタクシーを拾おうとしてると



今度は見知らぬ青年が話しかけてきた。



「俺達の結婚式に来てよ」と言う。


二つ返事でOKして、彼等の結婚式に招待されることとなった(笑)


パーティは大盛り上がりで、私はなぜか新婦の父親に気に入られ、彼と踊った(笑)


JJもフィーバーしてた♪


パーティ終了後も招待してくれた若者が「これから俺の車でダンスクラブに行こうぜ」と言う。



こう見えて、用心深く堅いサメコ。


悩みに悩んだ。


エジプトのクラブに行きたいっ(>_<)!!!!


でも見知らぬ男の車に乗って変な所に連れていかれたらどうする(>_<)!!??


心は揺れた。



しかし出会ってから紳士的で誠実そうな彼等を信じ、冒険することにした(笑)♪



さぁエジプトのクラブに出陣だぁ!!!!


と車に乗って私とJ、エジプト人のメンズ三人、計五人で出発。


すると隣に座っていた職業:ポリスマンの男がポケットからおもむろに、大きなハマキみたいなものを取り出して吸い始めた。


「これ知ってる?」と聞いてくるポリスマン。


「マリファナだよ。トライ イット」と言ってきた。


「ユーアーポリスマン!?イッツOK?」

と聞くと彼は


「アイムポリスマン。ソーイッツOK」


と言ってきた。


警察だから許されるって…いいのか!?


彼は何度か「トラ~イ」って勧めてきたが、そこは根が真面目な私たちのこと。



丁重にお断りした。



「結婚するなら公務員」と常々言ってきたサメコだが、エジプトの公務員とは結婚したくないと思った(^_^;)


その後ダンスクラブは残念ながらお休みだった。
その為彼らは代わりに、「エジプトで夜景が綺麗な所に連れてってあげるよ」と言ってくれた☆


高い丘の上。

カイロの夜景を一望することが出来た。


「明日帰るんだ…」とあんなに大変な事がいっぱいあってぐったりしているにも関わらず、寂しくなった。


そして彼等の優しさにもホロっときた。


彼らはその後本当に無事にホテルまで送ってくれた。


下心ではなく本当の親切からの行動だったのだ。


最後「明日も案内してあげるから連絡先教えて」


と言われたが、やっぱり用心してしまいウソのアドレスを教えてしまった。


「こんな出会い方じゃなかったら友達になれたかもな」


って、彼等の親切に対して自分がする行いに胸が痛かった。



日本へ帰る前に彼等に会えて良かった☆


エジプト人みんながみんな、詐欺師じゃないんだ。


それが分かって良かった☆



スーフィーダンスも船で行なわれてた。



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この旅ではいろいろ考えた。


自分の欠点とか伸ばしたい所。


家族。


友達。


人間関係。


いろんな生き方。


就活前だったから、将来のことも。

ある日、ホテルに帰って夜いろいろJJと話していたら


「さめっちのその考え方マスコミ思考だよ」


って笑いながら言われたことがあった。


その頃マスコミはあまり視野に入れてなかったからあんまり考えなかったけど、結局来年からマスコミ系の会社に就職しようとしている自分がいる。


あの時JJが言ったことはあながち間違っていなかったんだなぁって今、不思議な気持ちになった。






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今回の旅は私達は怒ってばかりで疲れていた。


でもそれって、ある本にも書いてあったけど、ものさしの違いなんだなって。
日本のものさしは日本でしか使えない。
エジプトに行ったらエジプトのものさしがある。
自分の偏見のものさしで測ってはいけない。


私達が「信じらない!!」って怒ってた事って、ものさしのギャップに驚いていただけかもしれない。


環境が変われば自分も変わらなくちゃいけない。


これはエジプトに限らず、どこでも言えることかもしれない。

自分の周りの環境、世の中が変わったら、自分の譲れない芯はそのまま守りつつも、変化しなければいけない。


実際、私達は驚いたり、怒ったり、喜んだり、そのギャップを楽しみにココに来ているのかもしれない。


そんなこともこの旅で思ったこと。


あともう一つあげるなら、それは「旅はどこに行くのではなく、誰と行くかだ。」ということ。


ピラミットを見ても、それを一緒に共感してくれる人がいないと、やっぱりつまらない。
人生もそうだと思う。
JJいわく、人生という旅も誰と、どんな仲間と過ごすかってすっごく大切なことだと思う♡


今私の周りにいてくれてる人達。みんなには感謝だし、これからもずっと大切にしていきたい。


この場を借りて、これからもどうぞよろしくお願いします(๑→‿ฺ←๑)



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・・・ね!?

そんなに嫌な国じゃないってお分かりいただけた!?(笑)