トリップちゃんねる -2ページ目

トリップちゃんねる

本と映画とニュースと日記


「少林サッカー」 2001年製作 香港

香港映画「少林サッカー」は、監督・脚本・主演をチャウ・シンチーが務めた大ヒットのスポーツコメディです。少林拳の達人たちがその超人的な技を駆使してサッカーに挑戦し、トーナメントを勝ち上がっていく様子を、ナンセンスな笑いと感動で描いています。ぼくはそのナンセンスな笑いがとても好きです。

この作品は、第21回香港電影金像奨で主演のチャウ・シンチーが最優秀作品賞・最優秀監督賞・最優秀主演男優賞の3つのタイトルを受賞しました。

この映画は2002年に観て、ホームページに感想を書いています。以下はその映画の感想の文章を少し修正して再掲しています。

                     *

この映画に深く感動したぼくは「少林サッカー見た?」と会社の人に尋ねました。
「見たよ。あのつまらない映画」

お気に入りの映画を「つまらない」の5文字で片付けられると、なんともがっかりします。

「つまらなかった?ぼくはあの映画を見て、久しぶりに大笑いしたけど。」
「どういう感性しているんだよ。」
その人は、不機嫌そうに言いました。こんな人に映画の話を持ちかけるべきではなかったと、反省しました。

少林サッカーは、子供と一緒に見て、二人で大笑いしました。ストーリーは確かに漫画的ですが、サッカーと少林寺の結びつきが各シーンでとても面白いです。

団子を少林寺の動きで作ったり、植木を剣さばきの要領で切ったりします。もちろん、サッカーのシーンも飽きさせません。ボールをキックするたびに、目の中が燃え上がるのが素晴らしいです。もしかしたら、この監督は漫画「巨人の星」を以前に見ていたのかもしれません。「巨人の星」の「星 飛雄馬」も、テレビアニメではよく目の中で炎が燃えていました。

アメリカの映画誌『プレミア』とのインタビューで、チャウ・シンチーは次のように語っています。

『キャプテン翼』にインスピレーションを受けたものであり、サッカーとカンフーを組み合わせるアイデアは長年温めてきました。しかし、それは漫画でしか表現できないもので、今日のようにCG技術が発展するまで待たなければなりませんでした。— チャウ・シンチー

日本のマンガを楽しんでいるということは、意外にも、実際に『巨人の星』の影響を受けているかもしれません。

それはさておき、少林寺の足や手の動きを持っていれば、確かにさまざまなことに応用できるように思います。足や手の素早い動きなら、ダンサーになれるかもしれません。『少林ダンサー』という映画を作ってほしいと思いました。