北海道旭川市の橋の上から、17歳の女子高校生が転落死させられた。

行方不明になっていた17才の女子高生・村山月(るな)さんの遺体が5月下旬に石狩川下流で発見された。村山さんを裸にした上に旭川市の神居大橋から10メートル下の石狩川に突き落とし、溺死させたとして逮捕された内田梨瑚被告(21)と小西優花被告(19)。他に、16才の少年B容疑者、16才の少女C子も村山さんの監禁にかかわっていたとして逮捕された。

● 舎弟かわいいからな少しだけ
当初小西はA子容疑者(19)と称されていたが、記事で今回は実名となった。

地検が起訴した際に『少年法の趣旨や事案の重大性から氏名を公表するのが相当と判断した』と氏名を公表したことから、各メディアが実名、写真を使った報道に切り替えた。



小西優花について、内田梨瑚は”舎弟”と呼んでたびたびSNSに登場していた。また、「うちの舎弟かわいいからな少しだけ」とコメントしている。

主犯の内田梨瑚と同様に小西優花のエピソードも自己中心的でわかままなエピソードが集まっている。

小西被告と同級生だった女性が語っている。

「中学校に入ってから小西は3人のグループを作ったけど、その3人で揉めたのか、学校に来ない不登校の時期があった。グループで遊ぶ時はやはりジコチューで、反抗すると『なんなの、お前』とか言ってキレる。気に食わないことがあると物に当たっていた。当時から周囲では『顔可愛いけど性格はブス』で通っていた」

「小西は『お父さんはいない』と言っていて、家にはいつも夜遅くに母親が帰ってきていました。でも、お母さんとは些細なことから急に怒鳴り合いをして喧嘩を始めていた。お母さんのことを直接悪く言うことはなかったけど、お母さんは彼氏をコロコロ変えていて、3人の違う男が、小西の母親の彼氏として家にいるところを目にしたことがあります。小西はそのうちの一人のことを『全てが気持ち悪い』と言って、基本的に母親の彼氏とは仲が悪かった」

「高校に入ってからも小西はすぐにグループを作った。小西とある女子生徒が喧嘩して揉めたとき、小西は対立するグループも女子の教科書とノートを、近くの川に投げ捨てたんです。また一人は小西にロッカーを蹴られまくって、変形したロッカーが開かなくなっていた。小西に問い詰めても『私じゃない』ととぼける。仲裁に入った先生にタメ口で話す小西の姿も印象的でした。」

「高校2年生の時に、彼女が急に学校を辞めたんです。彼女は刺青の入った2、3個年上の男と付き合っていた。その人と付き合いだしてから、タバコを吸ったりお酒を飲んだりしていることは友達から聞きました。」

● 性欲モンスターだったという証言
主犯の内田梨瑚は、北海道警の警部補と不倫関係にあった事が記事になっていたが、繁華街で取材を進めると“性欲モンスター”だったという証言が聞かれる。

「彼女は男好きで、誘われたら誰とでもやるような子です。誘うのはだいたいリコからで、私の仲良い先輩も耳元で『一緒に帰ろ?』って囁かれたことがあったそうで。断ってもしつこく『やりたい、やりたい』って言うからその先輩も『気持ち悪い』と煙たがっています。あと、みんなから尊敬されるような強そうな男や先輩に言い寄りがちというイメージもあります。そういう人たちと付き合ったり、関わったりすることで、自分を強く見せようとするんです。リコは誰とでもすぐヤッてしまうんで……」(内田被告の知人女性)

そのような内田にとって既婚者であろうが、刑事であろうが関係なかったということか。



「『週刊文春』は内田被告と事件発生当時に旭川中央警察署の刑事二課に所属していたX警部補が不倫関係にあると報じました。X警部補は既婚者でした。さらに、今回の事件の捜査本部が設置されている警察署の刑事だったということで、問題が発覚しなければ捜査にも関わっていたでしょう。道警は対応に追われ、刑事職からX警部補を外しています」(道内事件担当記者)

また今週の週刊文春では、内田と不倫関係にあったX警部補が食事代を払わずに、店を出たという食い逃げ事件の内容となっている。カラオケスナックのオーナーが明かす。



「その日もしこたま飲んだXは『今日はちょっと』などと言って、三千円ほどの会計を支払わずに帰ってしまったのです。つまり無銭飲食です。次に来店した際の会計時に前回の分をプラスして、二回分の飲み代五千円を請求したんです。ところがXは『四千五百円しかない』といい、五百円足りないまま店を出て行ってしまった。相手は警察官ですから、それ以上強くは言えなくて、その後内田との関係が発覚し、Xは店にこなくなりました」

500円も払えない、不倫した刑事。なんだかせこくて「不倫の前に金貯めろ!」と言いたいくらい。

● 素顔をさらされたことに怒った
この事件、村山さんがかってにSNSに内田梨瑚の写真を投稿したことに激怒した事が、殺害のきっかけになったという。怒った内田がSNSを通じて村山さんに金銭を要求し、10万円の電子マネーを送金させようとしたがうまくいかなかったため、4月18日の夜遅くに村山さんを留萌(るもい)市内の道の駅に呼び出した。その後、内田容疑者らは車に村山さんを閉じ込め連れ回し、彼女の自宅から約60km離れた旭川市内の山中で殺害するに至った、

そのSNSに関わる些細な理由で殺害にむすびつく事がまるで理解できないが、内田容疑者の知人は「“素顔”をさらされたことに怒ったのではないか」と語る。

「梨瑚は体と顔が大きいのがコンプレックスで、いつも写真うつりを気にしていた。SNSに投稿する写真は全部加工したものです。自身の“盛れていない”写真を、どういうわけか見ず知らずの村山さんが入手し、それをSNSにアップしたことに激怒したんじゃないかと、周囲のみんなは話しています」

舎弟と称する小西優花も内田と同様に索漠とした性格、おまけに内田がつき合った刑事は500円も払わずにとんずらするようなせこさ。裁判を通じて内田梨瑚、小西優花の空虚な人生が犯した事件の全容解明が待たれる。

参照:【旭川女子高生殺害】「顔はかわいいけど性格ブス」同級生が語るA子こと小西優花被告(19)
        【旭川・女子高生殺害事件】SNSに投稿された“盛れていない写真”でトラブル
        【旭川女子高生殺害】内田梨瑚被告(21)と“不倫刑事X”が出会った店で起きていた乱痴気騒ぎ

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