6月から青森と埼玉での夫婦別居生活が始まった。別居生活を始めて、妻は前より時間ができたと言い、ぼくより速いペースで埼玉の地元の映画館に足を運んでいる。『ぼくとの生活は、そんなに時間を取られてしまっていたわけ?』と、憤慨ものだ。

妻は6月に映画「ディア・ファミリー」と「違国日記」と「九十歳。何がめでたい」を観に行き、その三本の中で「九十歳。何がめでたい」が一番面白かったという。ぼくはもうそのタイトル名だけで見に行く気が失せていた映画だった。

実は青森の実家でも、その映画を姉と母とぼくとの三人で観に行こうという話が上がっていた。母親が佐藤愛子の「九十歳。何がめでたい」のエッセイを読んでいたことと、姉から言わせると草笛光子の雰囲気が母と似ているからとのことだ。

ぼくは、ほぼ同時間に上映する「バッドボーイズ RIDE OR DIE 」を見ることを選択した。それぞれ映画が終わった後で、近所のそば屋さんで食事をした。姉は「九十歳。何がめでたい」は楽しく観れて、笑えたし感動もしたと感想を述べた。

母は面白かったが、「映画館の音響が高すぎて、ボリュームコントロールがあったら、下げたいと思った」と言う。ぼくも映画館の音響をうるさく感じる時がある。

一方、ぼくが見た「バッドボーイズ RIDE OR DIE 」は凄いアクションシーンの連続とテンポのいい音楽で、初めは面白いと思った。でも、主人公の行動に心情的に訴えてくるものがなくて、単なる見世物を見ているような退屈な気持ちになった。やがて眠気で、ストリーも頭の中で整理つかないうちに終わってしまった。

但し、ベテランコンビであるマイク(ウィル・スミス)とマーカスの会話のやり取りは面白かったので、動画配信されたときにもう一度、見たいと思った。