本を整理していたらひょっこり出てきた昔、描いていたイラストの一部

 

評論家・岡田斗司夫のYouTubeが面白いので時々見ていて、何が面白いかというと発想が面白い。ぼくにはあまり興味がないアニメの話なども彼のは聞き続けることができるのだ。とは言っても、有料配信までは手を出していなくて、無料動画だけを見ている。あとは切り取り動画も出ているので、そちらにもお世話になっている。



本をもっと出してほしいと思うのだけれど、今は完全に動画配信の人になってしまったようだ。それでもひさびさに「岡田斗司夫ゼミのサイコパス人生相談」という本を出したので、買ってみた。動画配信でも聴いたことがあるのがほとんどだけれど、本になって読むことができると、物として手に入れたような充実感があるのはいいものだ。

その本の中での一例。相談者は「私は今まで人を愛したことがありません。(中略)自分を好きになろうとしましたが無理でした。全然いいところが見つかりません。口癖も「もうダメだ」です。どうすれば自分を好きになれるでしょうか。

まあ・・・・・・・思春期によくある悩みのような気もしないでもないが、それに対する岡田斗司夫の答え。

「相談者さんは自分が嫌いで、他人を愛せないのはわかりました。でも生活する上で、特に支障にはなりませんよね。(中略)僕の思うに、この世で自分を嫌いな人は誰一人いないと思っています。みんな自分だけが好きなんです。自殺するような人は自殺するような自分が好きだし、相談者さんも自分のことを信じず、嫌っている自分が好きなんだと思います。

もしそんな生き方が苦しいのであれば、金魚を飼ってみてはどうでしょうか?「こんなダメな俺から餌をもらわないと生きていけないなんて、この魚め!」って蔑みながら金魚のフンを掃除したり、お世話したら気持が変わるかもしれませんよ。

『人を愛したことがない』と、悩む人に『金魚を飼ってみては?』と、勧める変な結論に至るところが、ぼくは好きだ。こんな調子で、相談に対する答えが突拍子もなくて頭の刺激になるところがいい。