
庄司薫の「赤頭巾ちゃん気をつけて」という本を読み返している。ぼくが学生の時に流行った本で、覚えているのは『この世の電話は母親という女性のひざの上かなんかにのっているんじゃないかと思うことがある。』という出だしの文章がやけに共感できる内容で面白かったことだ。
そして今は文章の言い回しに注目している。言い回しというよりは文体なのだが、文体というよりはその人のキャラが濃厚に感じられるので、あえて言い回しと言いたい。
その特徴的な物事を自信を持って断言できないさまが、自己を肯定も否定も出来ずグルグル回っている様子が自分に重なりあう部分がある。
ところで、物語としては知り合いの女性が女医になり、その人は疲れ果てていて、作者である薫くんの股間のあたりにうつ伏せで眠ってしまう様子を描写した部分が色っぽくて面白かった。