植松聖事件の障害者殺害に関して | トリップちゃんねる

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● 植松聖事件の障害者殺害に関して

植松聖は、2016年に障害者施設に侵入し、入居者19人を殺害、二十六人に重軽傷を負わせた。

植松の弁護側が主張する、植松聖が犯行前に精神障害があり、その影響により心身喪失者。または心身薄弱であって、正常な状態ではなかったから無罪というのはあまりに無理があるというものであろう。

なぜなら犯行後も障害者に対する考え方は変わっていない。また、今回の新しいニュースでのつきあっていたという女性からの裁判所での証言からも、かなり以前から犯行の計画をたてていたことが伺えるからだ。

その障害者にたいする考え方に対して、週刊文春に載ったノンフィクションライターの渡辺一史氏とのやりとりが参考になる。植松が主張する「心失者を生かすことが日本の財政を圧迫し、不幸をばらまく根源である」という事に関しては、渡辺氏は以下の説得力のある見解を述べている。

『これも現実の数字をあたれば明らかだが、年間の障害者福祉予算は国の一般会計の一%台に過ぎず、植松のいう「意思疎通のとれない障害者」に限定すれば、さらにその何十分の一%以下ということになり、それが日本の財政の足を引っ張っているとは到底思えない。』


植松は、どう反論しても言葉が空回りしている自分の思想のほころびに時間の経過と共に、気づいてきたのではないか。その気づきの苛立ちが今回の1月8日の裁判にて小指を噛みきるごとくの発作的な行動に出たと、ぼくには感じられた。

● 見事な映画と活力

先週の金曜日に観た韓国映画「パラサイト 半地下の家族』は、久々に文句なしの見事な映画だった。見終わったあとに、映画からパワーを貰えたような気がした。

しかし今、また独特ないつもの気だるさに包まれている。映画パワーはどこへ行ってしまったのか。根本的に、人生の終盤にさしかかり、生きる事への活力が薄れてきたような気がする。しかし、ぼやこうがなんだろうが、人生は続いていく。