若いうちに卵子を保存して、欲しくなったらその卵子で子供を作る…と。
これで晩婚でも大丈夫!若い頃の卵子で子供ができるから。思う存分、今はやりたいことやって!
的な報道のされ方をしていますが…国は本当にそれでいいの?と思います。
体外受精に臨まれている方ならおわかりでしょう?ただ卵子を凍結保存できれば万事上手くいくというわけでもないことを。
まず若いうち…といっても年齢と卵子の年齢は別です。
そして採卵には苦痛とリスクがあります。
1、2個採るだけなら大丈夫でしょうが、それ以上となれば卵巣に刺激を与え、OHSSのリスクが伴います。若ければ若いほどです。
さらに、採れたとしてもそれがいざ使う時にきちんと受精し成長するかはまた別です。解凍時に傷つきダメになる恐れもあるのでやはり、1、2個の凍結では心許ない…ということになります。
次にくるのは受精問題ですが、そこで初めてパートナーが登場します。本人や相手の家族がすんなり受け入れて採精に応じてくれるならいいけど、果たしてみんながみんな理解してくれるのか。卵子凍結をする時にはパートナーの意思は反映されていないのです。原因があって不妊に悩む夫婦でさえ、体外受精や採精に抵抗のある男性やその家族がいるのに…。将来のパートナーが必ずしも理解してくれるとは限りません。
なんとか説得して採精できても受精~成長するかは別問題。確かに若いうちのもののほうが確率は高いでしょうが、胚盤胞になるのは100%どころか70%にも達しないはずです。
さらに移植となれば戻すのは欲しいと思った時の子宮。筋腫やらポリープやらのリスクは加齢とともに増えるものです。もちろん、出産時のリスクだって。
数が多くなれば病院側の取り違えのリスクもきっと高まるだろうし、これに乗じて金儲けのために悪いことを考える医者だっているかもしれない。
だってさ、卵子は顕微鏡でしか確認できないのよ?それぞれの過程でミスがあったり、ちゃんとできていなかったとしても、採卵しました、凍結しました、移植しましたって言われたら信じちゃうと思わない?それで妊娠していませんでしたーって言われても納得しちゃうでしょ?
あってはいけないけど、考えたら悪事は働きやすい。
どこかの番組で卵子凍結しても妊娠率は10%と説明があったようだけど、この10%に安心を感じてまたは妊娠率の低さを知らぬまま晩婚化が進むようなことになれば、少子化対策どころか少子化促進になりかねない!
たしかに引き換えに女性の社会進出は進むけど、女性が働く理由って働きたいって意思よりも、働かざるを得ないってほうが多いんじゃないかな?そちらを推進されてもねぇ…。
助成金導入する自治体に住む人の気持ちはどうなんだろ?まだ結婚したくない、できないっていう女性の、10%の妊娠の可能性のために血税使われるのよ?私なら吠える。そもそも助成金をもらって卵子凍結した女性が全員結婚する保証もないんだし。
ただ、若くしてガンで卵巣を失った女性が卵巣摘出前の卵子で大人になってから妊娠出産したニュースは本当に素敵だった。
不妊治療はもちろん、そういう人の希望としてはもっと卵子凍結が身近になれば良いと思う。