俳優でナレーターとしても知られた森本レオさんが9月4日に亡くなりました。83歳でした。葬儀は近親者のみで執り行われたといい、所属事務所は「原因不明の突然死ではありましたが、とても穏やかな顔で旅立ちました」と発表しています。
● 亡くなるまでの53年間、高円寺の街で
1943年、愛知県名古屋市に生まれた森本さんは、地元ラジオ局の深夜番組でパーソナリティーを務めたことをきっかけに注目を集めました。28歳で上京した後は、ナレーターや俳優として活動の幅を広げます。特に、柔らかく耳に残る独特の声は大きな特徴となり、数多くの番組や作品でナレーションを担当しました。
1971年には元女優の女性と結婚し、1男1女をもうけています。『きかんしゃトーマス』のナレーションをはじめ、俳優としても『ショムニ』(フジテレビ系)など、さまざまな人気作品に出演しました。芸能関係者によると、家族は妻の地元でもある名古屋で暮らしていた一方、森本さん自身は長年にわたって東京・高円寺で生活を続けていたといいます。
森本さんが高円寺で暮らし始めたのは30歳のころです。以来、亡くなるまでの53年間をこの街で過ごしたとされます。家族と離れて暮らしながらも、長く高円寺を生活の拠点としていたことになります。
森本さんを語るうえで欠かせないのが、独特の声です。聞いていると自然に気持ちが落ち着くような穏やかな声と、言葉と言葉の間に生まれる独特の「間」が、多くの人に強い印象を残しました。
俳優としては、主役を支える人物から個性的な役まで幅広く演じてきましたが、その一方で、あまりにも声の印象が強かったため、役柄よりも「森本レオ」という人物そのものを感じさせる場面も少なくなかったように思えます。
● 水沢アキさんと石原真理子さんの告発
そんな森本さんの死去を受け、SNSでは現在、過去の報道にも改めて注目が集まっています。
2002年10月17日発売の「週刊新潮」には、女優の水沢アキさんが登場しました。記事では、17歳だった1972年ごろ、森本さんから演技指導を受けることを口実に自宅へ連れて行かれ、性被害を受けたと水沢さんが告発しています。
当時の報道によれば、同年4月には森本さんの不倫交際が「女性セブン」で報じられていました。女性との関係について、森本さんが「異文化交流みたいなもの」と表現したことも伝えられ、批判が広がりました。その後、水沢さんが過去の出来事について語ったという経緯があります。
「当時の一連の報道が大きな反響を呼び、その後も森本さんをめぐる過去の話としてたびたび取り上げられることになりました」
(芸能担当記者)
さらに2006年には、女優の石原真理子さんが自叙伝『ふぞろいな秘密』(双葉社)を出版しています。
同書では、石原さんが17歳だった1981年ごろ、所属事務所の紹介で当時38歳だった森本さんと知り合い、演技指導を受けていたことが記されています。最初は喫茶店で話をしていたものの、その後は森本さんのアパートがレッスンの場になったといい、そこで性的な被害を受けたと石原さんは記しています。
これらの告発は当時、大きな社会的反響を呼びました。テレビ各局のワイドショーでも繰り返し取り上げられ、森本さんをめぐる過去の報道として広く知られるようになりました。
● 当時の記事や発言が再び拡散
そして今回、森本さんの訃報をきっかけに、SNS上では当時の記事や発言が再び拡散されています。「異文化交流」という言葉に言及する投稿も相次いでいるほか、出典が確認できない情報まで広がっている状況です。
「『知り合いが言っていた』『同級生から聞いた』といった、根拠が確認できない情報も急速に拡散しています。水沢さんと石原さんの件については、それぞれ本人が被害を訴えたことが当時報じられており、森本さん側の対応についても報道があります。一方で、SNS上では当時の報道と確認できない情報が混在しているため、注意が必要です」
(前出・記者)
森本さんが亡くなったことで、長い年月を経て過去の報道が再び注目を浴びることになりました。本人が生前にどこまで予想していたかは分かりませんが、死後になってまで過去の出来事がSNS上で掘り起こされ、さまざまな情報とともに語られる状況になっています。
長年にわたって俳優やナレーターとして活動し、多くの人に独特の声を届けてきた森本さん。その死去をきっかけに、改めてその功績だけでなく、過去に報じられた出来事にも関心が集まっています。
参照:森本レオさん訃報にSNS上で過去のスキャンダルが拡散「異文化交流」も蘇る
《「俺が死んだら…」終の住処は48平米1LDK》森本レオさん50年別居家族に残していた資産
