「私の家政夫ナギサさん」 2020年製作 日本
 

バリバリ働くキャリアウーマンでありながら、家事はまったくできない独身女性・相原メイ。28歳の誕生日を迎えた夜、散らかった部屋に見知らぬおじさんが突然現れます。しかも、そのおじさんの正体は、料理、洗濯、掃除など、あらゆる家事を完璧にこなすスーパー家政夫でした。

ドラマ「私の家政夫ナギサさん」の第2話まで見ました。今回このドラマを見ることになったきっかけは、Yahoo!で見かけたネット記事です。「何度見返しても最高に面白い」と絶賛している記事を読み、そんなに面白いのなら見てみようと思いました。Netflixで配信されているのか検索してみると、ちょうど見つかったので、さっそく視聴してみました。

実際に見てみると、確かに面白いドラマです。多部未華子さんが演じる主人公・相原メイは、仕事ではバリバリ活躍する一方、家に帰れば部屋は散らかり放題です。仕事はできるのに家事は苦手という彼女の姿が、どこか身近に感じられ、思わず共感してしまいます。

そして、大森南朋(おおもり なお)さんが演じる家政夫・鴫野ナギサさんも魅力的です。エプロン姿で家事を完璧にこなしながら、メイのことを優しく見守っています。何かと慌ただしいメイにとって、ナギサさんは安心感を与えてくれる存在です。その穏やかな雰囲気にも癒やされます。

このドラマは、笑えるだけではありません。仕事に追われるメイの日常と、そんな彼女を支えるナギサさんとのやり取りには、どこか温かみがあります。同じく多部未華子さんが主演した「これは経費で落ちません!」にも通じるような、ユーモアとほのぼのとした雰囲気があり、楽しみながら見られるドラマだと思います。

全10話なので、第2話まで見た現在、まだ8話も残っています。面白いドラマを見つけると、「まだこんなに楽しめる」と思えて、なんだか得をしたような気分になります。これから先の展開を見るのが楽しみです。

ところで、今回このドラマを見るきっかけになったYahoo!の記事ですが、あとからその記事のリンクを貼ろうと思って探してみたところ、なぜか見つかりませんでした。最近掲載された記事だったはずなので、簡単には消えないと思っていたのですが、まるで夢の中で読んだ記事だったかのように、跡形もなく姿を消してしまいました。記事そのものを見つけられないのは不思議ですが、少なくとも、その記事をきっかけに面白いドラマに出会えたことは確かです。

物語の始まり方も印象的です。仕事を終えたメイが自宅に帰ると、見知らぬおじさんが自分の下着を手にして部屋にいるのです。冷静に考えれば、かなり無理のある設定です。普通なら、そんな状況で見知らぬ男性を家政夫として受け入れるとは思えません。

ところが、この無理がありそうな設定を、物語の中では意外なほど自然に見せています。最初は戸惑っていたメイが、ナギサさんの人柄や仕事ぶりに触れるうちに、少しずつ彼を受け入れていきます。その過程がうまく描かれているので、「そんな展開はありえない」と思いながらも、いつの間にか物語に引き込まれてしまいます。ここは、このドラマのうまさだと思いました。

第1話では、メイがてきぱきと家事をこなすナギサさんに疑問を投げかける場面があります。

「これだけ家事ができる男性だったら、他のお仕事だっていくらでもできそうなのに。その……あ、すみません。どうして家政夫の仕事を選ばれたんですか。家事ってつまらなくないのかなって」

それに対して、ナギサさんはこう答えます。

「私にとって家事は仕事です。こうやって誰かのお役に立てているのであれば仕事は楽しいです。つまらないとは思ってないですよ」

メイは「すいません」と謝ります。

このやり取りが、ぼくはとても印象に残りました。

私たちは、つい「家事は仕事よりも単純なもの」「家事ができても、それを仕事にするのはもったいない」といった見方をしてしまうことがあります。しかし、ナギサさんにとっては、家事も立派な仕事です。誰かの役に立ち、その人の生活を支えることに喜びを感じています。

このドラマの面白さは、こうした何気ない会話の中にもあります。自分では「あたりまえ」だと思っていたことを、別の角度から見直すきっかけを与えてくれるのです。

ただ笑えて、ほのぼのするだけのドラマではありません。登場人物のやり取りを楽しみながら、仕事や家事、人の役に立つことについて、少し立ち止まって考えさせられる。そんな味わいのあるドラマだと感じました。

まだ第2話までしか見ていませんが、残り8話も楽しみながら見ていきたいと思います。