
タイの首都バンコク近郊にある公立中高一貫校で7日に発生した銃乱射事件で、8日、重傷を負っていた12歳の女子生徒が死亡しました。犯行後に自殺した14歳の男子生徒を含め、事件による死者は9人となりました。また、20人以上が負傷しています。
犯行に及んだのは14歳の男子生徒です。事件後、負傷して病院に搬送されましたが、死亡が確認されました。事件の前には、自宅で同居していた祖父母を射殺していたとされています。
現地メディアなどによると、男子生徒は事件前、アメリカの学校で発生した銃撃事件についてインターネットで検索していました。バンコク中心部の商業施設で2023年に2人を殺害した少年も、当時14歳でした。
今回の事件を起こした男子生徒については、学校でいじめを受けていたとの情報があるほか、成績に不満を抱いていたとも伝えられています。同級生らは、事件当日、成績を巡って不満を抱いていたタイ語の担当教員を捜していたと証言しています。
また、男子生徒は前年、インターネットで購入した空気銃を学校に持ち込み、教員に没収されていました。事件当時に所持していたかばんからは、ナイフも見つかったといいます。
一方、男子生徒の父親は、その後CNNの取材に対し、息子がなぜ襲撃に及んだのか分からないと話しています。父親は「学校の成績は良かった」と証言しており、息子が罪を犯したことは認めながらも、その理由については分からないと語っています。
親族によると、男子生徒は物静かで内向的な性格で、友人は少なかったといいます。叔母によれば、両親の離婚後は祖父母に育てられ、自由時間の多くをビデオゲームに費やしていました。
叔父も、男子生徒がマインクラフトで遊んでいる姿は見たことがあるものの、銃を使っているところは一度も見たことがないと話しています。また、家族は、男子生徒が犯行に使った拳銃を祖父が保管していた戸棚の鍵を、どのように入手したのかも把握していないといいます。
では、男子生徒が遊んでいたというマインクラフトとは、どのようなゲームなのでしょうか。
マインクラフトは、四角いブロックで構成された世界の中で、素材を集めたり、建物を作ったりしながら、冒険やモノづくりを楽しむゲームです。決められたゴールや一つの正しい遊び方があるわけではなく、プレイヤーが自分の好きなように世界を楽しめることが特徴です。
今回の事件について、勉強に対するストレスが犯行の動機だったのでしょうか。
事件を巡っては、学校の成績への不満やいじめのほか、両親の離婚など、複数の要因が重なっていた可能性も考えられます。特に、両親の離婚後に自分を育ててくれた祖父母を殺害している点は、事件の背景を考えるうえで気になるところです。
ただ、男子生徒はすでに自殺しており、本人から直接、犯行の動機を聞くことはできません。そのため、現時点では、犯行に至った経緯や動機については推測の域を出ないと考えられます。
参照:タイの学校銃撃 計画的な犯行か 容疑者の14歳生徒 事前に米国の類似事件を検索
生徒が銃乱射、教員ら5人死亡 祖父母も殺害、犯行後自殺―タイ