「エージェント・キム: リアクティべーティッド」 2026年製作 韓国 
                       原題:김부장/Agent Kim Reactivated


Netflix配信ドラマ『エージェント・キム:リアクティベーティッド』を第5話まで視聴しました。本作は、ソ・ジソブ演じる冴えない中年会社員が、愛する娘を救うために圧倒的な戦闘能力を呼び覚ましていく、痛快なリベンジ・ハードアクションです。主人公を支える個性豊かな二人のおじさん仲間との絆や、随所に散りばめられたユーモアも大きな魅力です。

本作は、Netflixの非英語TVショー部門でグローバル1位を3週連続で獲得した人気作品です。

主人公のキム部長は、中小銀行で働く地味なサラリーマンです。普段はどこかけだるそうで、ぼんやりとした表情を浮かべています。会社帰りに不良に絡まれて殴られても抵抗せず、娘が学校で暴力沙汰を起こして呼び出された際には、相手が建設会社の社長ということもあり、無条件で土下座して謝ります。

しかし、キム部長の正体は北朝鮮の凄腕秘密工作員でした。高校生の娘・ミンジが失踪したことをきっかけに、封印していた力を解き放ち、敵を容赦なく圧倒していきます。ソ・ジソブが見せる極限状態でのハードアクションは、強烈なカタルシスを味わわせてくれます。

息を呑むようなシリアスなアクションが続く一方で、思わずクスッと笑ってしまうユーモアも巧みに織り交ぜられており、作品全体のバランスが見事です。また、現在の緊迫した展開の合間にキム部長の過去が描かれ、娘を追い続ける父親の背景が少しずつ明らかになっていく構成も見応えがあります。

とにかく「次はどうなるのか」と気を持たせる展開が続き、次のエピソードを見ずにはいられません。実際、普段はアクションドラマをあまり見ない母も、この作品だけは私と一緒に夢中になって楽しんでいます。

第1話では、ミンジが遺体と思われる状態で運ばれていく場面が描かれ、それを追うキム部長の姿が印象的でした。しかし、第5話になっても父娘は何度もすれ違い、まだ再会できていません。その展開に、さすがの母もしびれを切らし、

「いったい、いつ会えるのよ。早く父親と会わせてあげればいいのに」
と、テレビ画面に向かってぼやいていました。

さらに、監禁場所から逃げ出したミンジは道路で助けを求め、通りかかった車に乗せてもらいます。

「乗せてくれてありがとうございます」
と礼を言いますが、運転していたのは、ミンジが失踪するきっかけをつくった元同級生の父親であり、建設会社の社長でした。

男は、
「自分から来てくれるとは」
と不敵な笑みを浮かべます。この場面の演出も巧みです。

これほど完成度の高い作品だけに、シーズン2への期待は高まります。制作会社も「お寄せいただいた大きな愛とご声援のおかげで、現在『エージェント・キム』シーズン2の制作について前向きに協議を進めています」とコメントしており、続編の実現を大いに期待しています。