土曜ドラマ『告白-25年目の秘密-』第1話「僕は運命の人になる」を見ました。
このドラマは、主人公が25年間抱き続けた片思いが、純愛から狂気へと変わっていく過程を描いた恋愛サスペンスです。過去に起きた凄惨な事件が複雑に絡み合い、先の読めない展開が続きます。主演は松村北斗さん、ヒロインは岡崎紗絵さんが務めています。
主人公・雪村爽太は、幼い頃に出会った野瀬麻里子に25年間片思いを続けてきました。しかし、その一途な思いとは裏腹に、麻里子は爽太の存在すら認識していませんでした。
一方の野瀬麻里子は、「野瀬化粧品」の役員であり、ブランド事業部長を務めています。祖母が創業者で、父親は現社長という華やかな経歴の持ち主です。総務部に勤務する爽太のことを知らなかった麻里子ですが、行きつけのカフェで偶然出会います。初めて言葉を交わしたその日を境に、ふたりの運命は大きく動き始めます。
このドラマでまず引き込まれたのは、爽太の麻里子に対する一途な思いです。ただ、その愛情は純愛という言葉だけでは表現しきれず、ストーカーのような執着にも見えます。
爽太は麻里子に近づくため、同じ大学を目指して勉強し、同じ会社に就職します。さらに、映画の趣味まで彼女の好きなマーベル作品に合わせるなど、その徹底ぶりには驚かされます。まるで彼女と一体になろうとしているかのようです。今後は事件や犯罪も絡んでくることが予想されるため、この執着がどのような結末を迎えるのか楽しみです。
劇中では松村北斗さんと岡崎紗絵さんは同い年という設定ですが、役柄の影響もあってか、岡崎さんのほうが年上に見えました。実際には岡崎さんが30歳、松村さんが31歳で、松村さんのほうが年上だったことには少し驚きました。
岡崎紗絵さんのインタビューで印象に残ったのは、座右の銘がブルース・リーの「水になれ(Be water)」という言葉だという話です。その意味について、次のように語っていました。
「水になれたら最高だと思うんです。どんな形にもなれるし、役者としてもそうありたい。ペットボトルに入ればペットボトルの形になって、壺に入れば壺の形になるように、その器に自然となじめる人でいたいんです。どんな役にも柔軟に向き合えるように、常に変化し続けたいという思いがあります」
役者という仕事に向き合う姿勢がよく表れている言葉で、とても印象に残りました。
爽太を演じる松村北斗さんは、このドラマで初めて見ましたが、作品の魅力を大きく支えているのは彼の演技力だと感じました。爽太はかなり癖のある人物で、セリフも一歩間違えれば不自然になりかねない役です。それにもかかわらず、松村さんは終始自然な演技で人物像を成立させています。
松村さんは、言葉以上に感情を伝える静かな演技や、抑制の効いた表現に定評があるそうです。業界関係者や視聴者からも高く評価されており、作品ごとにまったく違う表情を見せる「カメレオン俳優」と呼ばれていることにも納得しました。第1話を見ただけでも、その評価の高さがよく伝わってきました。
参照:岡崎紗絵「水になれ」ブルース・リーの言葉を胸に――目指す俳優像とは?
