数年前にシンガポールへ移住し、夫でお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の中田敦彦さん、12歳の長女、9歳と2歳の長男たちと暮らしている福田萌さん。福田さんは7月5日、自身のSNSで2021年から生活していたシンガポールを離れ、日本へ帰国したことを報告しました。

帰国について、福田さんは次のように心境を明かしています。

● 高収入時に税負担から逃げ出したとの批判
「シンガポールはもう十分にわかったから、と日本に帰りたいと言い出したのは夫だった。私は不安や迷い、子どもたちの将来のことなどいろいろ考えたけれど、結局はまた夫の船に乗るという冒険を選んだ。

帰国もまた、シンガポールに移住した時とは違う種類の体力を消耗した。移住が勢いよく身を投げ出す冒険だったとしたら、帰国は何もかもを整えていく、まるで一度散らかしたものを、引き出しに一個一個収納していくような終わりの見えない作業だった。それでも、やはり中田敦彦というジェットコースターにやみつきな私がいるのも事実だ。」

この投稿を受け、SNSでは中田さんに対し、「高収入時に税負担から逃げ出した」「家族を振り回している」といった批判が相次ぎました。また、「約5年間の海外生活でシンガポールをすべて理解したかのような発言はいかがなものか」と疑問視する声も上がっています。

もっとも、シンガポールへ移住するのも日本へ帰国するのも中田一家の自由です。その選択に対して第三者が必要以上に非難するのは建設的とは思えませんし、本人たちもそうした声に過度に反応する必要はないのではないでしょうか。

● 今度は中田さんが批判される立場に
この件について、作家の乙武洋匡(おとたけ ひろただ)氏は「他人の家庭に、わかったような顔で口を挟むべきではないと強く思う」とコメントしています。この考えには理解できますが、その一方で、中田さんとの過去の因縁についても触れています。

乙武氏は次のように振り返っています。
「中田敦彦さんとは少なからず因縁があります。

今から10年前、私は不倫スキャンダルで世間から厳しい批判を浴びていました。当時、中田さんはワイドショーのコメンテーターとして、スキャンダルを報じられた芸能人に対し忖度のないコメントをしていました。私も例外ではなく、かなり厳しい言葉を向けられた記憶があります。」

さらに乙武氏は、
「重度障害者の婚姻生活には固有の課題や困難がありました。しかし、その事情を知らない人たちからの批判を、私は正面から受け止めきれませんでした。

あれから10年がたち、今度は中田さんが批判される立場になっています。」
と述べています。

ただ、この文章では、当時中田さんからどのような批判を受けたのかについて具体的な説明がなく、読者には少し物足りない印象を与えます。

● 不倫スキャンダル後の誕生パーティー
当時、中田さんが問題視したのは、乙武氏が不倫報道の直後にもかかわらず40歳の誕生パーティーを開催したこと、そして自身の不倫であるにもかかわらず、妻に「私にも責任があります」という趣旨のコメントを発表させたことでした。

中田さんは、「不倫スキャンダルの後に誕生パーティーを開いている場合ではない」「最も違和感があるのは、奥さんに謝罪文を出させていることだ」と、公人としての姿勢や対応を厳しく批判しています。

このコメントは、ごく一般的な感覚から見ても違和感のない内容だったように思います。一方、今回の乙武氏の反論は、中田さんへの過去のわだかまりを持ち出した印象が強く、あまり説得力を感じませんでした。今回の中田夫妻への批判に異を唱えるのであれば、10年前の出来事を引き合いに出す必要があったのかは疑問が残ります。

また、この件について、「ホリエモン」こと堀江貴文氏は、中田夫妻を「税金逃れ」と批判する風潮に対し、「叩いている人たちは、お前もそんなに税金を払っていないだろう」と一蹴しました。

さらに、「納税額の絶対額で見れば、中田敦彦さんがこれまで納めてきた税金に及ばない人がほとんどだと思う。そんな人たちに『批判する資格があるのか』とは感じる」と持論を展開しています。

しかし、この理屈を突き詰めると、納税額が少ない人は、より多く納税している人の税金に関する行動を批判できないという考え方にもつながりかねません。その点については、やや乱暴な論理ではないかという印象を受けました。

参照:中田敦彦の帰国に「税金逃れで出国したくせに」と批判。10年前に当人から断罪され乙武洋匡
   福田萌「シンガポール移住から日本に帰国」報告で反発を招いた「ひと言」とは