「最後列からの声」 2026年製作 韓国 原題:맨 끝줄 소년/Notes from the Last Row
6月26日からNetflixで配信が始まった韓国ドラマ『最後列からの声』は、実力派俳優たちの演技が光る濃密な心理サスペンスです。
大学で文学を教える教授は、教室の最後列に座るミステリアスな学生の文才に魅了され、秘密の個別指導を始めます。しかし、学生が紡ぐ物語の世界に引き込まれるにつれ、2人の関係は倫理の一線を越え、危険な領域へと踏み込んでいきます。
このあらすじを知ったとき、「これは面白そうだ」と感じました。現在3話まで視聴しましたが、その期待を裏切らない、非常に見応えのある作品です。
教授を演じるのは、韓国を代表する名優チェ・ミンシクです。学生の才能に取り憑かれ、次第に理性を失っていく教授の狂気を圧巻の演技で表現しています。
一方、学生役のチェ・ヒョヌクは、何を考えているのか読み切れない人物を好演しています。物静かでありながら不思議な支配力を持ち、教授を巧みに翻弄していく姿が印象的です。2人の緊張感あふれる演技の応酬が、本作ならではの空気を生み出しています。
チェ・ヒョヌクには見覚えがあると思ったら、『弱いヒーロー』に出演していました。抜群の運動神経を持つ一匹狼で、主人公に格闘技を生かしたけんかの方法を教える親友役です。当時から存在感のある俳優だと感じていましたが、本作でもその実力を存分に発揮しています。今後も重要な役で、ドラマや映画への出演が増えていくのではないでしょうか。
『最後列からの声』は、久しぶりに先の読めない没入感を味わえるドラマです。学生が書く小説と現実の境界が少しずつ曖昧になっていく構成が巧みで、視聴者も自然と物語へ引き込まれていきます。
SNSでも、「教授と同じように、自分も物語へ引きずり込まれる」「続きが気になって止められない」といった感想が多く見られ、心理サスペンスとしての完成度の高さが評価されています。
学生は、自らの視点を通して、一見すると理想的に見える家族の均衡が崩れていく様子を小説に描きます。教授はその小説に強く執着し、視聴者もまた、小説を読んで事件を追体験しているような感覚でドラマを楽しめます。
小説家の夢に破れ、大学で文学を教えることになった気難しい教授は、才能あふれる大学生と今後どのような関係を築いていくのでしょうか。また、大学生が観察する事件の渦中にある家族は、どのような結末を迎えるのでしょうか。
残り3話も、じっくり楽しみながら見届けたいと思います。
