自身が院長を務める整体院で、施術と称して女性にわいせつな行為をしたとして、警視庁は不同意わいせつの疑いで、針灸師の宮本啓稔(けいじ)こと宮本昇被告(55)を再逮捕しました。
宮本は調べに対し、「どの患者さんの件についてか分からないので黙秘します」と供述しています。
押収したタブレットなどからは、別の複数の女性患者について「この患者は嫌がらなかった」などと記したメモも見つかっており、警視庁が詳しく調べています。
宮本は令和7年8月23日夜、治療に訪れた30代女性にわいせつな行為をした疑いが持たれています。
女性は、その1週間前にインターネットで整体院を知り、初めて来院していました。2回目の施術を予約し、院内で2人きりの状態で施術を受けていた際に被害に遭ったといいます。その後、警察に被害を届け出ました。女性によると、初回の施術でも胸を触られましたが、施術の一環だと思い込み、拒否できなかったそうです。
宮本は、昨年1月にも施術中に別の女性へ性的暴行をしたとして先月逮捕され、その後起訴されています。
また、施術中に院内で患者と2人きりになるよう予約を調整したうえで、わいせつな行為に及んでいたとされています。女性が「やめて」と拒否しても、宮本は「リンパがたまっている」「もっとかわいくなれるよ」などと言いながら行為を続けていたそうです。
被害女性については、「初回の被害時に訴えるべきではなかったのか」と考える人もいるかもしれません。しかし、施術と称して行われた行為であれば、被害者がその場で違法性を判断できなかったとしても不自然ではありません。宮本は初回に抵抗されなかったことを都合よく解釈し、「もっとかわいくなれるよ」などの言葉で行為を続けられると考えていた可能性があります。
今回が2度目の逮捕であることを考えると、反省の色が見られない人物という印象を受けます。
同様の事件は過去にも起きています。2021年には、別の71歳の針灸師が「脳を活性化させる施術」と説明しながら、わいせつな行為を続けていたとして摘発されました。この事件でも被害者は30代女性でした。
一方、この事件では容疑者の氏名は公表されず、性別と年齢のみが報じられていました。
こうした報道を受け、「事件によって実名が公表される場合とされない場合があるのはなぜか」という疑問を呈するコメントも見られました。確かに、その基準は一般には分かりにくく、報道機関によって対応が異なることもあるため、統一された基準が存在するのか判然としません。
個人的には、同様の犯罪の再発防止や社会への注意喚起という観点から、実名公表には一定の意義があると考えます。
参照:施術中に女性の下半身触るなどのわいせつ行為か 整体院の院長逮捕
《「可愛くなれる」と言って施術中に…》新宿・わいせつ鍼灸師 同僚が語った“素顔”
