溝口勇児氏は41歳の起業家、投資家、実業家ですが、YouTubeで頻繁に見かけるため、ぼくには「YouTuber」という印象のほうが強くあります。容姿も良く、体格にも恵まれ、経済的にも成功している人物なのでしょう。しかし、動画内では誰かを厳しく叱責したり、起業を目指す人々に説教したりする場面が目立ちます。
番組の演出上、そのような役割を担うこと自体は問題ありません。ただ、溝口氏の場合、ときに台本を読み上げているかのような独特の口調になることがあります。相手に語りかけているというより、途中から自らの言葉に酔っているように見える場面もあり、まるで鏡に映る自分へ向かって話しているかのような印象を受けます。自己表現が強く前面に出ているように感じられるのです。
● 溝口氏の生い立ち
こうした印象を抱いたことから、溝口氏がどのような人生を歩んできたのか気になり、Wikipediaを参照してみました。すると、非常に厳しい環境から現在の地位を築き上げた経歴が紹介されていました。
溝口氏は東京都足立区で生まれました。3歳のころに父親が借金を残して失踪し、その後、両親は離婚しています。以後は母子家庭で育ちました。
家庭は自己破産に至るほど困窮しており、小学生のころには新聞配達、中学生になると運送業の仕事を経験し、高校時代には複数のアルバイトを掛け持ちしながら学費を稼いでいました。また、住み込みで働く母親とともに暮らしていたため、17歳までに約10回の転居を経験しています。
失踪した父親とはその後一度しか会っておらず、父親は生活保護を受けながら暮らした末に若くして自殺したとされています。さらに、父親の死後には腹違いの妹の存在も判明しました。
一方で、溝口氏はスポーツや身体能力に自信を持っていました。高校在学中の17歳でフィットネスクラブのパーソナルトレーナーとして働き始め、プロ野球選手やプロバスケットボール選手、芸能人など数百人を指導しました。その後、クラブの経営悪化を受け、24歳で支配人に就任しています。
● マンジャロを巡るダイエット推奨騒動
生い立ちの後には起業家としての歩みが続きますが、それは別の話として、近年の溝口氏はさまざまな発言や行動によって批判を受ける機会が増えています。現在、大きな話題となっているのが医療用医薬品「マンジャロ」を巡る騒動です。

本来は糖尿病治療薬であるマンジャロについて、キャバクラ嬢でインフルエンサーの「ゆいぴす」氏を起用し、ダイエット目的での使用を推奨するような内容を発信・広告したことが問題視されました。この件は、厚生労働省の広告ガイドラインに抵触する可能性や医療倫理上の問題が指摘され、大きな炎上へと発展しました。
炎上後、溝口氏は「スピードを優先するあまり細部が甘くなった」と説明しました。しかし、この発言が「健康や法令順守を細部の問題として扱っている」と受け取られ、SNS上ではさらに批判が強まりました。その後、本人は責任が出資者や運営側にもあるとしたうえで謝罪しています。
また、溝口氏は「何よりも申し訳ないのは、私たちを信じてくれたゆいぴすさんを傷つけてしまったことです」とも謝罪しました。
ゆいぴす氏は、この謝罪に関連してアンバサダーを辞退したほか、「LAST CALL COLLECTION」をはじめ、「BreakingDown」や「REAL VALUE」などへの出演も辞退すると説明しています。
なお、マンジャロを巡っては6月2日、20代から30代の男女3人がSNS上で無許可販売や保管を行った疑いで、薬機法違反の容疑により書類送検されています。
マンジャロには副作用のリスクがあり、糖尿病患者への供給不足も懸念されています。そのような状況にもかかわらず、安易に「痩せ薬」として宣伝したことが今回の騒動の大きな問題点とされています。
● 「2026年は溝口勇児が逮捕される」
溝口氏は6月5日に配信されたYouTubeチャンネル「ReHacQ−リハック−」に出演し、自身が将来的に逮捕される可能性について問われる場面がありました。
配信では、幻冬舎編集者の箕輪厚介氏らとともに「緊急雑談生配信」と題したトークが行われました。
その中で箕輪氏は、「どこかのYouTube番組で『2026年のビジネスインフルエンサーを予想してください』と聞かれた際、『2026年は溝口勇児が逮捕されます』と答えた」と明かしました。
これに対し、溝口氏は「やめろよ! ふざけんなよ!」と苦笑いしながら反応しました。しかし、その後も逮捕の可能性について話題は続きます。
さらに主宰者の高橋弘樹氏は、「溝口さんの理不尽な立場に置かれた弱者を守ろうとする姿勢は好きだ。ただ、逮捕される可能性もあると思う」と冗談交じりに語りました。
これに対して溝口氏は、「本当に心当たりがないから『捜査してみろよ』と思ってしまう。でも、それでも逮捕される可能性があるということなら、やっぱり捜査はしてほしくない。本当に何もしていないのに捕まえるようなことがあったら、全部話すからな。覚悟しておけよ!」と発言しました。
もっとも、この発言は逆に興味深くもあります。というのも、「もし逮捕されたらすべて話す」という趣旨の発言は、「何か知っていることがあるのではないか」と受け取られる可能性もあるからです。
もちろん冗談の延長線上での発言だったのでしょう。しかし、マンジャロ騒動や「SANAE TOKEN(早苗トークン)」を巡るトラブルなど、社会的な議論を呼んだ案件に関わってきた人物であることを考えると、こうした発言がさまざまな憶測を呼ぶのも無理はないのかもしれません。
参照:溝口勇児氏が衝撃警告「俺を捕まえる…なんてことがあったらすべて話すからな!」
キャバ嬢インフルエンサー・ゆいぴす、糖尿病薬「マンジャロ」を使ったダイエット推奨を謝罪
