8年前の2018年、東京・六本木で29歳の女性が殺害された事件で、マレーシアに逃亡していた男が逮捕されました。テレビニュースでは、男が成田空港に到着した際、ときおり不敵な笑みを浮かべ、「もういいだろ、そろそろよ!帰れ!なあ?帰れ!」と報道陣を恫喝していました。
● 事件翌日にマレーシアへ逃亡
殺人の疑いで逮捕されながら、険しい表情で報道陣をにらみつける横柄な態度は、一般的な会社員とは思えません。男は準暴力団「チャイニーズドラゴン」の関係者で、高橋信明容疑者(47)です。

4月25日、高橋容疑者はマレーシアで薬物所持の疑いにより拘束され、強制退去処分で帰国後に逮捕されました。容疑者は約7年半前、元交際相手のバレツタ久美さん(当時29)を、東京・六本木の自宅アパートで鉄アレイのようなもので複数回殴り、殺害した疑いがもたれています。
高橋容疑者は事件翌日にマレーシアへ逃亡し、国際手配されていましたが、2025年6月に現地当局から拘束の連絡があったといいます。
「半グレが裏稼業の一環として海外の有力者と交流するのは珍しくありません。容疑者がグループ内で“海外要員”だった可能性もあります。近年は状況が厳しくなっているものの、特にタイやマレーシアでは賄賂次第で警察が犯罪を見逃すケースもあり、東南アジアへの逃亡は不自然ではありません」(キー局記者)
犯罪から逃れるため、資金さえあれば東南アジアに渡れば何とかなるというルートができているのは大きな問題です。国際連携による検挙体制は強化されているものの、高橋容疑者が7年半も逃亡できた事実は重く受け止める必要があります。
● 彼女は暴力に苦しんでいた
キー局社会部記者は次のように話します。「高橋容疑者は当時、六本木で複数の飲食店を経営していました。バレツタさんとは2018年に六本木の店で出会い、交際に発展したとみられています。
捜査関係者によると、同年7月に容疑者はバレツタさんへの傷害容疑で逮捕されましたが、被害届が取り下げられ、不起訴となりました。その約3か月後にバレツタさんは殺害されました。警視庁捜査一課は、日常的な暴力の可能性も視野に捜査しています」
容疑者は周囲から「キレると手がつけられない」と言われていました。本人とみられるSNSには、東南アジアの知人との交流や、背中一面に入った龍の入れ墨の写真などが投稿されています。
「当時、バレツタさんの友人が複数、民放の取材に対し『彼女は暴力に悩んでいた』と証言しています。『歯が折れるほど殴られた』『顔がひどく傷つけられていた』など、日常的な暴力を示す内容でした。事件直前には一部の知人に『彼氏から逃げないと』と連絡していたといいます」
高橋容疑者は「何も話すことはありません」と述べ、容疑を否認しています。しかし、SNSに自身の行動や人物像につながる情報を投稿していた点からは、裏稼業に関わっていたにしては不用心な印象もあります。否認の妥当性には疑問が残ります。
バレツタさんの母親は代理人を通じ、「娘に毎日会いたい気持ちと、容疑者への怒りと憎しみを抱えて過ごした7年半でした。極刑を強く望みます」とコメントしました。
参照:《背中に“龍の入れ墨”びっしり…》「過去にも海外逃亡」高橋容疑者が7年半越し逮捕
「容疑者に対しての怒りと憎しみを抱えて…」被害者の母親がコメント 8年前に殺害疑い
