「地獄に堕ちるわよ」 2026年製作 日本
 

かつて日本中でブームを巻き起こした占術家・細木数子の波乱万丈な半生を描くNetflixシリーズ「地獄に堕ちるわよ」は、4月27日から配信されています。細木数子は2021年に83歳で亡くなっています。彼女の17歳から66歳までを演じているのは、円熟味を増し人気を集めている俳優・戸田恵梨香です。

思えば細木数子は、ずいぶん批判の対象となってきた人物です。高圧的な占い手法や私生活での金銭トラブルや疑惑、メディアでの強引な振る舞いがクローズアップされてきました。「地獄に堕ちるわよ」「アンタ死ぬわよ」など、相談者や芸能人に恫喝とも取れる過激な言葉を投げかけ、恐怖をあおって信じ込ませる手法は長年批判されてきました。

そんな彼女の人生を描いたドラマなら、見ればはまってしまうのではと思っていましたが、予想どおりのおもしろさです。1日1話でゆっくり味わうつもりでしたが、続きが気になり、今日は3話まで視聴してしまいました。

1話では、ある場面が気になりました。戦後の焼け野原で、幼い細木数子が、貧しさで空腹の妹や弟のために、お地蔵さんに供えてあったご飯を盗み、分け与えます。自分は食べていないため空腹のままです。あまりの空腹に、地面をはっていたミミズを口に入れて食べる場面もありました。

あの場面は本当にミミズを口に入れたのだろうか、という、気にしても仕方がないことではありますが、やはり気になります。

細木数子の母親役は富田靖子が演じています。富田靖子は中学3年生のとき、12万7千人の中から選ばれ、「アイコ十六歳」(1983)で主演デビューを果たし、同時に歌手活動も始めました。可憐で愛くるしいルックスで人気を集め、その後も「さびしんぼう」(1985)、「BU・SU」(1987)と主演映画が続きました。

当時の活躍を知っているだけに、貧しくやっと生活している老いた見すぼらしい母親を演じる富田靖子を見ると、役とはいえ少し切ない気持ちになります。

このドラマについては、細木の養女で「六占星術」の後継者である細木かおり(47)が内容に反論していると報じられています。「OKじゃないんですよ!勝手にですよ」などと、制作に許可を出していないと主張し、ドラマで描かれた主人公にも誇張や歪曲があると述べているとのことです。ドラマだけでなく、現実での反論の行方も気になるところです。