男性が30代の妻の遺体を北海道旭川市の旭山動物園の焼却炉に遺棄した疑いで、警察が事情を聴いています。男性は旭山動物園に勤務する30代の職員です。

4月23日、女性の安否確認について関係者から通報がありました。警察が夫に事情を聴いたところ、「妻の遺体を旭山動物園の焼却炉に遺棄した」「焼却炉で焼いた」と供述しました。園内を捜索しましたが、遺体は見つかっていません。

問題の焼却炉は屋内にあり、煙突のみが建物の屋根上に出ています。人の遺体を運び込めるのか、管理や用途について動物園を担当する経済部幹部に確認すると、次のように説明しました。

「園内で動物が死んだ際、死因を調べるため解剖した後の死骸を焼却する設備です。使用はその場合に限られます。担当者が決まっているわけではなく、解剖を行った獣医が主に使います」

26日、警察は男性職員の自宅を家宅捜索しました。男性は妻の殺害も示唆しており、警察は関係先や園内の車両などを調べています。

旭山動物園は、動物本来の能力や行動を見せる「行動展示」を早くから取り入れ、年間来場者数が130万人を超える人気施設です。飼育スタッフがエサを与えながら解説する「もぐもぐタイム」も知られています。

現在、同園は夏季営業に向けて4月8日から28日まで休園中です。本来は4月29日から営業開始の予定でしたが、今回の影響を受け、旭川市は開始延期を検討しています。開園を楽しみにしていた人にとっても影響の大きい事案です。

遺棄場所が園内の焼却炉であることから、証拠隠滅のために遺体を焼却したかどうかが、今後の捜査の焦点です。一方、捜索しても遺体が見つからない場合、完全に焼却され証拠が失われている可能性があり、逮捕に踏み切れない状況も考えられます。

男性が遺体を焼却したと供述しなければ、妻は行方不明のままだった可能性もあります。妻は以前、「夫から脅されていて怖い」と関係者にスマートフォンのメッセージで相談していたといいます。

男性が職員の立場を利用し、立ち入りが制限される業務用施設を遺体遺棄に使った疑いもあり、内部管理の問題も問われています。


参照:〈旭山動物園・死体遺棄〉職員が「妻を動物用の焼却炉で焼いた」と供述し大混乱
    任意聴取の男性宅を家宅捜索 旭山動物園に妻の遺体を遺棄か 旭川市