
「寝屋川市中1男女殺害事件」は、2015年8月13日、寝屋川市の中学1年生である平田奈津美さんと同級生の星野凌斗さんが外出中に行方不明となり、その後、殺害・遺棄された事件です。
同日夜、平田さんは会社の駐車場で発見されました。遺体は粘着テープで顔を巻かれ、全身に多数の切り傷がありました。星野さんは同月21日、山中で発見されました。事件発生後、当時45歳の山田浩二が殺人容疑で逮捕されました。山田は少年期から犯罪を繰り返し、窃盗などで少年鑑別所に入所しており、事件までに前科8犯でした。
山田浩二は死刑確定後、一時期「水海浩二」と名乗っていました。獄中結婚したためです。相手の水海睦子さんは、山田だけでなく、死刑判決を受けた別の被告とも結婚した経験があります。水海さんは、なぜ死刑囚と結婚したのでしょうか。
「私は過去に10回ほど刑務所に入り、その間に男性受刑者と3回結婚しました。疑似恋愛をすると、獄中での嫌なことやつらいことから現実逃避できるんです」
首都圏で接客業に就く睦子さんは、波乱に満ちた半生を隠さずに語りました。
「刑務所にいた私は、暇つぶしの相手が欲しかったんです。片岡さんが書いた浩二の記事を見て、『この人ならすぐに返事が来そうだ』と思い、手紙を出しました」
その記事は、山田が1回目の控訴取り下げが無効とされ、裁判の再開が決まった際、大阪拘置所で面会した内容を片岡健氏が書いたものです。
山田のこれまでの犯罪歴を知ったうえでの結婚だったのでしょうか。「現実逃避できる」「暇つぶし」という言い方や、水海さんがなぜ10回も刑務所に入っていたのかが気になります。三度の獄中結婚という経歴は、もはや趣味のようにも感じられます。
家族の反対を押し切って結婚した水海さんですが、心が離れるまでに時間はかからなかったといいます。
「浩二は手紙に男女の性器の絵ばかり描いてくるんです。しかもリアルに描くからグロいんです。たまに事件について書いてきたときには、被害者の2人が夢に出てきて友達のように仲良くしているなどと書いていました。『被害者のためにも自分は幸せにならないといけない』と言うなど、考え方に違和感がありました」
こうした考え方の問題は、事前にある程度わかっていたとも考えられます。
睦子さんは実母が亡くなった際、そのことを山田に手紙で伝えました。返事の最初の数枚には「ご愁傷様です」「元気を出してください」といった言葉が並んでいましたが、その後は下ネタやテレビの話題が続いていました。これに怒りを覚えた睦子さんは、離婚を決意しました。
しかし、その後も結婚を繰り返し、2017年に名古屋市で80代の夫婦を刺殺し、財布を奪ったとして強盗殺人の罪で死刑判決を受けた松井広志とも結婚しています。不可解な人物です。
参照:「手紙の絵がグロくて…」死刑囚と“獄中結婚”した女性が明かす「奇妙な夫婦生活」