「爆弾」2025年製作 日本
 

「爆弾」という映画は、以前から面白そうだと思っていました。劇場公開から5か月が経ち、すでにNetflixで配信されていると知り、母と母の友人と3人で視聴しました。


ネット記事でも多く取り上げられていますが、佐藤二朗が演じるキャラクターが圧巻だといわれています。映画『爆弾』は日本アカデミー賞で12部門14賞にノミネートされ、スズキタゴサク役を演じた佐藤二朗が最優秀助演男優賞を受賞しました。

また、原作は「このミステリーがすごい!2023年版」で1位に選ばれた呉勝浩のベストセラー小説です。

物語は、泥酔して酒屋の店員に暴行を加えた容疑で警察署に連行された、自称スズキタゴサク(佐藤二朗)が登場する場面から始まります。この名前はどこかユーモラスです。しかし、タゴサクの予言どおりに秋葉原のビルで爆発が起きると、取調室で刑事たちとの息詰まる心理戦が展開されます。

タゴサクは警察を翻弄する、不気味で飄々とした人物です。佐藤二朗の工夫によって、独特の味わいを持つキャラクターに仕上がっています。その話し方も抑揚があり、思わず真似したくなる面白さがあります。

映画が始まってすぐ、母も物語に引き込まれている様子でした。佐藤二朗の演技力に感心していたようです。しかし気づくと、母もその友人もテレビの前で眠っていました。

一方で、この映画はヒット作であるものの、事件の内容はやや複雑で分かりにくいと感じました。会話が聞き取りづらい場面もあり、タゴサクと刑事のやり取りの意図がつかみにくい部分もあります。

爆発シーンは迫力がありますが、その後の負傷者の描写にはやや安っぽさを感じました。

また、伊藤沙莉が演じる女性警官にも、どこかちぐはぐな印象を受けました。同僚とのやり取りが警察らしくないためか、それとも朝ドラでの印象が強いからかもしれません。

気になる点はあるものの、この映画は気に入っています。謎解きで理解しきれなかった部分もあり、タゴサクというキャラクターをもう一度味わいたいので、再度見直したいです。あわせて、原作小説も読んでみたいと思いました。