思えば、ほぼ毎日のようにドラマや映画を見ています。新しい面白さに出会いたくて、物語や現実を切り取った映像の中をさまよっています。
ところで、「面白さ」とは何だろうと自分に問いかけると、たちまち言葉に詰まってしまいます。頭の中で言葉が答えを求めて渦巻くような状態です。だから普段は、「面白さとは何か?」という問いをできるだけ考えないようにしています。
そんな中、本屋でその問いのヒントになりそうな本を見つけました。題名は『「面白い!」を見つける――物事の見え方が変わる発想法』で、作者は『死ぬかと思った』シリーズでも知られ、『デイリーポータルZ』を運営している林雄司氏です。
林氏は、自身のサイトのコンセプトを本の中で次のように説明しています。
「今いる場所でも日常のおかしさに気付けるようになると、毎日を観光気分で過ごせます。観光地や外国に行かなくても、家の周りや学校、職場を楽しく眺めることができる。
いつもの景色を観光気分になったつもりで見直すと、面白くなる。そういう発見を毎日伝えるウエブサイトを、私は20年以上運営し続けてきました。『ディリーポータルZ』です。」
このサイトと本に書かれている林氏の言葉を照らし合わせて考えると、「面白い」の正体の一端が見えてきそうです。なぜ一端かというと、私は本が好きでも、読んだ内容がすぐに抜け落ちてしまい、記憶に残らないからです。
以下に、『デイリーポータルZ』の中で面白いと感じたページを紹介します。
① トイレットペーパーできのこを育てる(加藤まさゆき)
トイレットペーパーと植物の結びつきのなさに、きのこが組み合わさることで、見た目のシュールさが際立っています。ただ、実際に使っているトイレットペーパーにきのこが生えたら困りますが。

② 質素な食事に花火を添える(とりもちうずら)
本来は祝いの場を盛り上げる花火を、普段の食事に持ち込む着眼点が面白いです。ただ、写真に写る”とりもちうずら”さんの可愛らしさが強く、質素な食事と花火の「わびさび」がやや薄れているようにも感じます。

③ ドアにスプーン(投稿者:ふたさん)
スプーンが扉と組み合わさり、アート作品のように見える点が魅力的です。さらに家全体に無数のスプーンを取り付ければ、より強い異質感が生まれるのではないかと想像し、次の展開にも期待してしまいます。

参照:デイリーポータルZ
