
2025年6月、さいたま市大宮区のマンションの一室で、棚に置かれた頭蓋骨などが見つかり、この部屋に住む斎藤純被告(逮捕当時31歳)が逮捕されました。室内で見つかった人骨は、2018年に行方不明となった宮本果歩さん(当時21歳)のものでした。
検察側は、2015年10月にも別の女性(Bさん、当時22歳)を同様の手口で殺害したとみて追起訴していました。Bさんの死亡は当時、神奈川県警が自殺として処理していました。
被害者2人はいずれも、斎藤被告が自殺願望のある人をSNSで探して知り合ったとされています。被告は罪状認否で、いずれの起訴内容についても「間違いありません」と認めました。
社会部デスクは次のように解説します。「一連の事件が発覚したのは昨年5月15日です。埼玉県警が通行中の女性のスマートフォンを盗んだ疑いで斎藤被告を逮捕したことが発端でした。この窃盗事件を受けて自宅マンションを家宅捜索したところ、棚に頭蓋骨が2つ飾られており、そのうち1つが宮本さんの遺体の一部だと判明しました。」
ここで頭蓋骨は2つとされていますが、文春オンラインの2025年の記事では3つ見つかったとされています。残りの1つがどこに行ったのかは不明です。
起訴された事件は計8件です。内訳は承諾殺人が2件、窃盗が6件です。2022年5月から2025年4月までの間に、6回にわたりスマートフォンを抜き取り盗んでいました。検察によると、斎藤被告は小学生の頃から殺人願望を持ち、抵抗されないよう背後から襲う“練習”としてスマートフォンの窃盗を繰り返していたといいます。
最初の事件は2015年10月、神奈川県横浜市に住む一人暮らしの女性・Bさん(当時22歳)が被害者でした。被告は自宅で承諾を得たうえで、殺意をもって睡眠薬で眠らせ、トイレのドアノブに掛けたコートのベルトで首を締め、窒息させて殺害しました。
事件が発覚したのは翌日です。Bさんは母親と毎日連絡を取っていましたが、連絡が取れなくなったことを不審に思った母親が翌朝に訪ね、管理人に鍵を開けてもらって室内に入り、死亡しているのを発見しました。
その頃、斎藤被告はBさんの死亡を気にしていました。遺体が発見された翌日、被告はBさんの自宅を訪れて玄関ドアを開けましたが、室内にいた両親と鉢合わせになり、父親と目が合ったため逃走したといいます。両親は警察からの連絡を待つため、そのまま自宅に滞在していました。
玄関から現れた不審な男の姿を父親ははっきり確認し、追いかけましたが取り逃がしました。その後警察に申告しましたが、周囲に防犯カメラがなく、遺書もあったため、捜査は進みませんでした。この時点で十分な捜査が行われていれば、防げた可能性もあり、悔やまれます。
玄関ドアから指紋を採取できた可能性や、やり取りしていたSNSから被告にたどり着けた可能性も考えられます。結果として、次の事件を防げなかった点は重く受け止める必要があります。
参照:〈棚に2つの頭蓋骨〉小学生の頃から「人を殺したかった」発覚したもう一つの承諾殺人
《21歳女性の頭蓋骨を棚に飾る》斎藤純被告(31)は“2人殺していた”ことが判明
《さいたま頭蓋骨殺人》容疑者の親友が告白「自宅室内にあった異様な器具」:文春オンライン