「KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ」 2025年製作 アメリカ 原題:KPop Demon Hunters


マギー・カン監督とクリス・アペルハンス監督による『KPOPガールズ!デーモン・ハンターズ』は、アクションファンタジー作品です。世界的な人気を誇るガールズグループ「ハントリックス(HUNTR/X)」のルミ、ミラ、ゾーイの3人が、華やかなステージの裏で人間の魂を狙う悪霊と戦います。昼はアイドル、夜は悪魔を狩る物語です。

2025年6月の配信開始以来、本作は世界的なヒットを記録しました。K-POPファンの支持を起点に人気を広げ、最終的にはNetflix史上最大級の視聴数を記録しました。

3月16日、第98回アカデミー賞において、本作は長編アニメーション賞と歌曲賞(「Golden」)の2部門で受賞しました。K-POPソングが歌曲賞を受賞するのは史上初で、続編の製作も決定しています。

劇中の楽曲やダンスシーンはクオリティが高く、サウンドトラックは全米チャート上位に入るほどの人気を集めました。独自の世界観や鮮やかな色彩のビジュアルとモンスター退治の組み合わせが、アニメファンや若年層の支持を得ています。ステージを応援する観客の群衆描写にも力が入っていると感じました。

これほどの世界的ヒットであるにもかかわらず、本作は地上波テレビなどでほとんど取り上げられていません。Netflixの日本ランキングでも28週連続でトップ10入りを果たしています。

日本のメディアはほぼ黙殺に近い状態が続いています。日本ではランキングを重視する傾向がありますが、動画配信サービス全体を網羅した指標はテレビや映画ほど定着していません。また、テレビ局が動画配信をライバル視していることも理由の一つと考えられるとの事です。

キャラクターでは、主人公たちを守る青いトラのダーピー(Derpy)と、おしゃれな三つ目のカササギのスージー(Sussie)の掛け合いが印象的でした。スージーは羽があるにもかかわらず、自分で移動せずダーピーに乗って移動する様子がユーモラスです。

ただし、本作はストーリーを重視する人には物足りなく感じられるかもしれません。ぼくも、アニメーションで楽しむK-POPのミュージックビデオのような感覚で、映像美や楽曲を中心に楽しみました。

また、主役であるガールズグループ3人のキャラクターには、あまり魅力を感じませんでした。笑いの表現も、表情やしぐさの誇張に頼っているように見えます。アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞するほどの作品かどうかについては、正直疑問が残りました。

参照:日本で無視されるK-POPアニメがオスカー獲得『KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ』