「ラブジェネレーション」 1997年製作 日本
ドラマ「ラブジェネレーション」では、広告代理店で働く片桐哲平(木村拓哉)が終電に乗り遅れ、帰れなくなります。そこで、車から男性に無理やり降ろされた上杉理子(松たか子)と出会い、ふたりはカラオケができるホテルに行くことになります。
哲平が手を出そうとしたとき、理子はいびきをかいて眠ってしまいます。哲平はいびきにマイクを近づけ、部屋中に響かせます。こうして物語は始まります。
松たか子と木村拓哉の突拍子もない出会いから始まる本作は、同じくふたりが出演している「ロングバケーション」に並ぶ面白さです。現在、全11話のうち4話まで観終えたところです。
「ロングバケーション」は1996年制作、「ラブジェネレーション」は翌年の1997年制作です。どちらも木村拓哉が主演ですが、「ロングバケーション」のヒロインは山口智子、「ラブジェネレーション」は松たか子です。ヒロインの性格や物語の構成には、どこか共通点があります。
ただし、「ロングバケーション」には携帯電話が登場せず、「ラブジェネレーション」では携帯電話が登場します。この点からも、物語の作り方の変化が感じられます。
第3話では、理子が哲平の誕生日に手品を披露します。「レディース アンド ジェントルマン イッツ ショータイム!」と言い、「チャララララ〜ン♪」と口ずさみながら、哲平の部屋で手品を見せます。
最後に紙に火をつけてふたをかぶせ、火を消します。ふたを取ると、ケーキが現れます。板チョコには「Happy birthday」と書かれていますが、形が崩れていたため、理子は慌てて隠そうとします。
それを見ようとして哲平ともみ合ううちに、哲平は理子の手の冷たさに気づきます。彼女が雨の中で長い時間、自分の帰りを待っていたことを知るのです。
哲平のために披露したぎこちない手品と、その裏にある理子のやさしい気持ちに哲平が気づく場面は、とても印象的です。
当時20代だった木村拓哉(哲平)と松たか子(理子)が、生意気でマイペースながら素直になれない恋人同士を魅力的に演じています。木村拓哉の「ちょ、待てよ」が定着した作品でもあります。上司に注意されても切らなかった哲平の長髪を、理子がオフィスで突然ハサミで切る場面は思わず笑ってしまいます。
