市役所幹部の既婚男性と繰り返しラブホテルを利用していたことが報じられ、辞職に追い込まれていた群馬県前橋市の小川晶前市長(42)が、市長選で再選を果たしました。
● ラブホテル利用と釈明
小川氏は2025年9月の報道を受け、年上の男性秘書課長(当時)と10回以上ラブホテルを利用していた事実を認め、謝罪しました。一方で、「男女の関係はありません」「打ち合わせでした」と説明していました。また、在職中に元秘書課長と宿泊を伴う2人きりの出張が、少なくとも3回あったことも新たに判明していました。

今回の再選は多くの人にとって意外な結果であり、小川氏が持つアイドル的な人気の高さを改めて印象づけるものとなりました。週刊誌が詳しく報じたラブホテルの利用や2人きりの出張といった問題も、市民の判断に大きな影響は与えなかったようです。
その点においては、今回の結果を前向きに捉える声もあります。週刊誌やネット記事が下半身スキャンダルを過度に追い続ける状況に、読む側が疲れ、私生活だけで人物を評価しなくなってきている傾向があるのかもしれません。
小川氏の進退を巡っては、昨年11月27日、市議会の8割超を占める7会派が辞職を求め、応じなければ本会議で不信任決議案を提出する方針を示していました。これを受け、小川氏は同日に辞職を選択しました。
しかし、その市議会の判断も、小川氏の高い人気の前では大きな力を持たなかったと言えそうです。
● 写真撮影や握手を求められる存在
地方紙の政治部記者は、小川氏の人気について次のように語っています。
「小川氏は前橋市で、まさにアイドルのような存在です。“不倫市長”と揶揄されることがあっても、特に年配の男性を中心に根強い支持があります。街では写真撮影や握手を求められることも少なくありません。
また、子どもたちからは人気キャラクターの『ちいかわ』に似ていると言われ、親しまれているようです。追い込まれるとすぐ涙を見せることから『泣きのアキラ』という異名もあり、『泣いたり笑ったりして女優のようだ』という声も関係者から聞かれます」
さらに驚かされるのは、ラブホテルを「打ち合わせに使った」という説明を、一定数の人が信じている点です。同じ主張を繰り返すうちに、事実のように受け止められてしまう例とも言えるでしょう。
今後も小川氏の動向は週刊誌などが追い続けるとみられ、自由な恋愛がしにくくなるのではないかという点では、同情の声もあります。
一方で、小川氏が再選によって元の職場に戻るのとは対照的に、相手とされた男性秘書課長の近況は昨年12月に伝えられています。
「前日の行政処分審査委員会で、停職6か月の処分が決まりました。『信用失墜行為の禁止』に違反したためです。9日に処分書を本人に手渡し、その日のうちに退職願が提出されました」(市の担当者)
注目されるのは、50代半ばで退職した彼が受け取る退職金です。公務員制度に詳しいジャーナリストの若林亜紀氏は、次のように説明します。
「定年まで数年を残して自己都合退職した場合、退職金はおよそ1700万円になると考えられます。定年まで勤務し、等級が上がっていれば約3000万円になった可能性もあります。結果的に、差額は1300万円ほどになります」
● 社会の良識や倫理観への懸念
小川氏の再選について、元自民党参院議員で群馬県知事の山本一夫氏は、自身のブログで前橋市長選に言及しました。「ウソがまかり通る状況を作ってしまえば、社会の良識や倫理観は根底から崩壊してしまう」と警鐘を鳴らし、「群馬県の歴史や県民の考え方、文化まで変わってしまう気がする」と強い表現で訴えていました。

一方、当選後12日のブログでは、結果は残念だとしつつも、小川氏に敬意を表する姿勢を示しています。山本氏は今回、小川氏の対抗馬で自民党県議らが支援した新人・丸山彰氏を全面的に応援していました。
結果を見る限り、山本氏の主張は市民にはあまり響かなかったようにも見えます。また、「高市早苗首相の人気と自民党の支持は別なのではないか」と感じる人もいるかもしれません。
● 地道な行動が実を結んだ
これまで小川氏を支えてきた「市民の会」の事務局長、松村健助氏は、小川氏の当選確実が報じられた後の取材に、興奮気味に次のように語りました。
「本当に、皆さんに感謝しかありません。やはり地道に足で回ったことが結果につながりました。辞職した12月17日から、小川は1日も休まず、お詫びと挨拶に回ってきました。1月2日には、私と2人で100人を訪ねました。やはり自分の足を使わないと駄目ですね。
私自身も、元日から今日までに150件を回りました。昨年9月24日に報道が出てから今日まで114日間、長かったです。お詫びや謝罪のため、私の車は8000キロも走りました。本当にうれしいです。改めて、皆さんに感謝しています」
謝罪の言葉を何度も口にした松村氏は、勝因についてこう分析しました。
「群馬の県民性が表れた結果だと思います。義理人情があり、叩かれている人を見ると同情が集まるんです。皮肉な話ですが、県知事の山本一夫さんには感謝状を渡したいくらいです(笑)」
山本氏の苦笑する姿が、目に浮かぶようです。
参照:《ラブホ通い詰め問題》「1日100人に謝罪&挨拶」小川晶氏が前橋市長に返り咲き
《新事実》“ラブホ市長”と元秘書課長「2人きりの宿泊付き出張」も判明…
《前橋市長選》“ラブホ10回”小川晶氏の再選に「開いた口が塞がらない」の声。
