「たくろう」と聞くと、多くの人はフォークシンガーの吉田拓郎を思い浮かべるかもしれません。しかし、その名前を持つお笑いコンビ・たくろうが、結成9年目にして初めて「M-1グランプリ2025」の決勝へ進出し、見事初優勝を果たしました。

たくろうは、赤木裕(34)と、きむらバンド(35)によるコンビで、2016年に結成されました。

コンビ名の由来について聞かれると、きむらは「ぼくが木村拓哉さんの大ファンで、名前の『たく』をいただきました。赤木はイチロー選手が好きなので『ロー』を取って、『たくろう』になりました」と語っています。2024年には「第54回NHK上方漫才コンテスト」で準優勝するなど、着実に実績を重ねてきました。

ファーストラウンドのネタは、きむらが赤木に
「突然だけど、リングアナをやってみたいと思ってさ」
と切り出す場面から始まります。
「リングアナ?何、リングアナ?」
「格闘技とかでね、『青コーナー』とかやっている人ね」

一見すると盛り上がりそうにない話題ですが、赤木がおどおどしながらも、きむらに促されて返す言葉の独特な間とリズムが次第に笑いを生み、気付けば観客を引き込んでいました。

最終決戦では、きむらが「将来はアメリカのビバリーヒルズに住みたい」と語り、「今日はその練習をさせてほしい」と赤木に持ちかけるところからネタが展開されます。

今回初めて審査員を務めたお笑いコンビ・フットボールアワーの後藤輝基は、「最後の3組はテクニカル度とかいろいろ計算しながら見ていたんですけど、たくろうで止めましたね。勢いが凄かった」と高く評価しました。

SNS上でも、「後藤さんのコメントがすべてを物語っている」「テクニック以上に、笑いの爆発力が圧倒的だった」といった共感の声が多く寄せられました。

優勝後のインタビューでは、司会の今田耕司から現在の心境を聞かれ、きむらが「めちゃくちゃうれしいです。たとえを言ってもいいですか」と前置きして赤木に話を振りました。
赤木が「初めてウォシュレットを使って、ちょうどいいと感じたときくらいです」と答えると、今田さんから「はく奪です!」とすかさず突っ込まれ、会場は笑いに包まれました。

漫才の完成度はもちろんですが、こうしたやり取りからも、赤木さんのタレントとしての魅力が今後さらに発揮されそうだと感じました。

 

参照:【M-1】たくろう圧勝V 審査員の「計算止めた」コメントにネット「笑いの爆発力だった」