Breaking Down(ブレイキングダウン)は、いわゆる喧嘩自慢を名乗る人物たちが集まり、格闘技経験者も交えて戦うイベントです。試合前の過激な煽り演出が売りとなっており、その様子を切り取った動画が数多く拡散されています。

● へずまりゅうの警告
しかし、出場予定選手が公開計量後に平手打ちを受けて失神するという事故まで起きた以上、「このままでは、いずれ人が亡くなる」「ブレイキングダウンは廃止すべきだ」という、へずまりゅうの意見には同意せざるを得ません。

へずま自身も過去に同大会への出場経験があり、竜のポストを引用した上で、「リング外での乱闘が増えたしマジな不良が増えたせいでルールも何も無くなった。自分はもう二度と出場しません」と投稿しました。元迷惑系ユーチューバー出身の議員である彼も、今回はもっともな主張をしています。

● くも膜下出血で脳内に出血
事件が起きたのは、12月13日に行われた前日会見でした。“北海道喧嘩自慢”を名乗るやるべしたら竜が、“千葉喧嘩自慢”の江口響とフェイスオフの形で向き合った際、江口から突然ビンタを受け、そのまま後方に倒れました。後頭部を地面に強く打ち、足は痙攣し、意識もすぐには戻らない状態でした。会場は騒然となり、医師が駆け付ける事態に発展しました。

その後、15日の午後7時半に、竜は「くも膜下出血で脳内に出血が見つかり、状態は良くないです」と投稿し、多くの心配の声が寄せられました。

そして16日の午前11時22分には現状を説明しました。「大会当日、医療スタッフの判断でCT検査を受けていましたが、その時点では大きな異常は確認されませんでした。その後、移動のために飛行機に搭乗したことで体調が悪化し、強い頭痛が続いたため、大会から3日後に再度検査を受けた結果、くも膜下出血が判明しました」と、判明までの経緯を明かしました。

そのうえで、「現在は症状も安定し、改善に向かっていることが確認できています。試合が行われなかったことは本当に悔しいですが、選手の命と安全を最優先に判断してくれたブレイキングダウンに感謝しています」と、運営への感謝を記しています。

さらに、「名古屋大会では江口をKOして無念を晴らします。必ず万全な状態でリングに戻り、結果で応援してくれた皆さんに恩返しします」と、再起への決意もつづりました。

● 朝倉未来CEO「罰を与える」
やるべしたら竜の試合が中止となった件について、朝倉未来BreakingDown CEOが囲み取材で総括を行いましたが、事態を深刻には受け止めていないようにも受け取れます。



再発防止策として、ビンタを禁止する考えがあるかと問われた朝倉CEOは、「BreakingDownは、乱闘や喧嘩といった要素も含めて伸びてきた部分があると思います。ただ、僕自身はそうした乱闘は好きではありませんし、記者会見で行ったこともありません」と説明しました。

その一方で、「選手の間には、暗黙の了解として本気で打ち抜かないという認識がありました。その中で、今回のように不意打ちで失神させてしまったのは、本当によくないと思いました」と述べ、暗黙の了解を破る行為だったとの認識を示しました。

さらに、「本人にも伝えましたが、計量オーバーと同じように2大会出場停止という処分を科し、今後このようなことがないよう注意しました」と、処分を与えたことを明かしました。

また、「竜くんについては次の大会に出られるようにしたいです。北海道から多くの応援が来ていた中で、あのような結果になってしまったので、僕の方からも謝罪しました。本人も前を向いて次の試合に臨むと言っていましたので、しっかり試合の枠を用意したいと思います」と述べ、次大会で試合を組む意向を示しました。

Yahoo!ニュースのコメントや医師の意見を見ると、「くも膜下出血は命に関わる病態です」と、試合復帰の危険性を訴える声が多く見られます。ブレイキングダウンの関係者は、今回の件を正面から受け止め、改めて考え直す必要があるのではないでしょうか。