「黒い傷あとのブルース」 1961年製作 日本
 

BS12というBSの無料番組で、9月29日から小林旭特集が始まっています。全5作品が放送され、その第2作目の映画「黒い傷あとのブルース」を観ました。

「黒い傷あとのブルース」は、1961年に公開された日活のアクション・メロドラマ映画です。小林旭は歌手としても人気があり、映画と同名の曲もヒットしました。日活アクション映画の王道を行く独特の雰囲気が懐かしく、小林旭が吉永小百合と共演した初めての作品です。

5年間の刑期を終えた主人公・渡(小林旭)が、過去の事件の真相を明らかにするために街に戻り、復讐を誓います。元組長の遺族のために、裏切った男から金を奪おうとしますが、その男の娘である清純なバレリーナ洋子(吉永小百合)と偶然出会ったことから、悲劇的な展開が待ち受けています。

ぼくの妻は、そのテレビ映画を見ながら、「吉永小百合は郵貯のリスに似ている」と言いました。郵政民営化前の郵便局で使われていたマスコットキャラクターのリスのことを指しています。確かに動物に例えるならリスに似ています。前半では吉永小百合が画面に出ると周りが明るくなり、アクション映画を超えて青春映画の雰囲気になります。

小林旭もまた若々しく、本当に美しく整った顔立ちです。クールでニヒルに演じたキザな役がぴったりでした。

1961年という時代背景が、重厚さと哀愁を生み出していますが、ストーリーには意外性がなく、面白味に欠けるのが正直なところです。しかし、日本の昔の映画を見ることは、タイムマシンで過去に戻るような楽しさがあります。

小林旭の歌声や拳銃を片手に過去の因縁に立ち向かうハードボイルドなヒーロー像も懐かしいです。そして若々しい吉永小百合の魅力も楽しめます。また、記憶の底に眠っていた懐かしい役者との再会の喜びもあります。

だから、多少ストーリーに難があっても、一昔前の邦画は楽しめます。以前は洋画を見ることが多かったのですが、最近は邦画を観る機会が増えてきました。