2025年3月、旧統一教会の高額献金や霊感商法の問題を理由に、東京地方裁判所は教団に解散を命じた。宗教法人法違反に伴う解散指示はオウム真理教と明覚寺に続いて3例目となった。
● 「真のお母様」と呼ばれる絶対的な存在
教団は即時抗告するとした。教団の問題は色々と残っているのだろうが、いったんは報道もおちついたかのように見えた。しかし、今度はユン・ソンニョル(尹錫悦)前大統領の夫人絡みでハン・ハクチャ総裁(82)が9月23日に逮捕されたりと報道が活発化してきた。
ところで、ハン総裁とはどのような人物なのか。
ハン総裁は10年以上にわたって教団の実権を握り、信者から「真のお母様」と呼ばれる絶対的な存在でありつづけた。また教団が夫婦の組み合わせを決めていたという「合同結婚式」を開くなど、組織を主導してきた。
そのハン総裁が結婚したのは17歳のときだった。1960年3月17日、41歳の文鮮明との約婚式が行われた。夫は92歳で亡くなって以降、自らを「神」と称して権勢をふるった。
ハン総裁に関して、信者2世は伝える。「高級ホテルのスイートルームに泊まり、つける化粧品は高級ブランド『シャネル』ばかりだったそうです」
地元教会の幹部だった男性の母は1990年代後半、来日したハン総裁の案内役を務めたことがあった。ハン総裁が設立した「世界平和女性連合」が日本各地で集会を開き、ハン総裁が講演に回っていた。
西日本の都市でハン総裁の「お付き」を担った男性の母は最後、ハン総裁から「これで子どもに何か買ってあげなさい」と10万円の現金をポンと渡された。
「母は驚いていました。普段から献金を重ね、困窮していましたから。その10万円も信者から集めた献金の一部のはずですが、ハン総裁にそんな意識はなかったでしょうね」
ハン総裁に関する驚きのエピソードはまだまだたくさんありそうだ。旧統一教会に関する記事は混み入っているので、調べて整理できたら再度、文章化したいと思った。
● 弁護団、すべての起訴事実を否認する
旧統一教会は、ユン・ソンニョル前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)夫人に、シャネルのバッグ2点とダイヤモンドのネックレス、総額8000万ウォン(約850万円)相当の賄賂を渡したとされる。

そのキム夫人の初公判が9月24日に開かれ、夫人側はすべての起訴内容を否認した。キム夫人の弁護団は「教団側の依頼を聞き入れた事実や高級ブランドのバッグを渡された事実はない。すべての起訴事実を否認する」と述べ、全面的に争う姿勢を示した。
このあと、来月から証人尋問を行うことなど、今後のスケジュールを確認し、24日の裁判はおよそ40分で終了した。
ハン総裁は、キム夫人が教団の元幹部から知人を通じて高級ブランドのバッグを受け取ったとされる事件などに関与した疑いが持たれている。
韓国メディアによると、ハン総裁は、逮捕前に「韓国の政治に関心はない」などと述べ、容疑のほとんどを否認した。しかし特別検察官は、教団の影響力を拡大する目的があったとみて、教団と政界との関係について詳しく調べることにしている。
参照:旧統一教会ハン総裁逮捕 便宜供与求め 前大統領夫妻に接近か
韓国 前大統領のキム・ゴニ夫人 初公判ですべての起訴内容否認
「宿泊はスイート、化粧品はシャネル」 旧統一教会「真のお母様」とは
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