「すべては神のために: 裏切られた信仰 」 2023年配信 韓国 原題または英題:IN THE NAME OF GOD: A HOLY BETRAYAL
 

「私は神様に祈る時、”数十億ウォン下さい”とは言いません。父なる神様、最低400億です。”急ぎで400億下さい。”そして先週は”1000億以上”と祈りました」
「今週はこうです。神の意志を世界で実行するため数千億では足りません”数兆が必要です”」

以上は韓国のイ・ジェロク牧師が、信者にたいして行ったスピーチの一例だが、外部の人がこの内容を聞くと、単に金儲け主義のインチキ宗教であり、カルト宗教だと一発でわかる発言だ。

しかし教祖、イ・ジェロクの宗教「万民中央教会(Manmin Central Church)」は、なぜか巨大な組織に膨れ上がり当初12人だった信者は、13万人まで膨れ上がった。教会のウェブサイトには、照明に輝く壮大な教会堂の写真や、奇跡によって病が治ったという信者の声が掲載されている。

2018年11月22日、イ・ジェロク牧師は8人の女性信者をレイプした容疑で起訴され、禁錮15年の有罪判決を言い渡された。

セクハラ告発運動の波が韓国にも押し寄せる中、2018年になって信者の女性3人が、イ・ジェロク牧師に呼び出されてレイプされたと告白した。

3人は韓国テレビの取材に「逆らえなかった」「彼は国王以上の存在、神だった」などと語った。このうち一人は、子どもの頃から万民中央教会の信者だったという。また、別の一人はイ・ジェロク牧師から、ここは天国なのだからエデンの園のアダムとイブのように裸になるのだと言われ、服を脱がされたと証言した。

そのイ・ジェロク牧師の件をNETFLIXのドキュメンタリー番組「すべては神のために 裏切られた信仰」の7話めと8話めで見ることができる。

自分の財産を惜しげもなくイ・ジェロク牧師に与えて、それにより万民中央教会での階級があがるという仕組み。そのインチキな宗教にこれだけの多くの人が熱中したという事になんとも不思議な気持ちになる。人生をここまで狂わしてしまうカルト宗教というパワーは、まだまだ驚きの事例が色々ありそうだ。
 

イ・ジェロク牧師は2023年3月に健康上の理由で一時的に釈放された当時、大腸がん末期の状態だったという。2023年12月31日、万民中央教会の三女の発表によると、同日の午前11時頃に死去。享年80歳だった。
 

参照:韓国カルト教団の教祖に禁錮15年、女性信者8人がレイプ被害で告訴