「ミッドナイト・エクスプレス」 1978年製作 アメリカ・イギリス合作 原題:Midnight Express

アラン・パーカー監督の「ミッドナイト・エクスプレス」は、ぼくには忘れられない映画。Netflixで配信していたので約45年ぶりに見る映画となる。

タイトルの「ミッドナイト・エクスプレス」は、刑務所からの脱獄を意味するスラングとして使われている。原作はビリー・ヘイズで、実話を元に映画化された。オリバー・ストーンが脚色し、アカデミー賞を受賞している。

アメリカ人青年ビリーは恋人とトルコを訪れていて、麻薬を持ち出そうとして逮捕される。劣悪な環境に耐え、刑期満了を目前にしたビリーに裁判のやり直しが伝えられる。検事は、昨今ヘロインの密輸でトルコが国際社会から批判的な目で見られていることを指摘して、終身刑に処すべきだと主張。新たに下された判決は禁固30年。絶望したビリーは脱獄を決意する。

「ミッドナイト・エクスプレス」は、友人が教えてくれた映画で、興奮気味にこの映画のある場面のシーンを伝えてくれた。

「主人公の男は、薬物所持で捕まってずうっとトルコの刑務所に入って、心身共にボロボロになっている。そこに、かつての恋人が面会に尋ねにきて、互いに涙の対面となり、見張り役は面会部屋の外にいる。男はチャンスとばかりに恋人に『脱いで、脱いでくれ』と、お願いする。で、恋人は胸をはだけて男はガラス越しにそれを見ながら自慰をいっしょうけんめいして、恋人の眼からは涙が流れて・・・・・・
『好きにさせてあげたいけれど』と、男に言う。これ、すごい映画だよ!」

友人が伝えた場面を確認したくて、映画を見てやはり今でもそこの場面が記憶に残っていた。そして、その名場面を伝えてくれた友人は、20代で自殺したため、もうこの世にいない。

この映画を見直して、言葉も通じないし文化も違う海外の刑務所に居る事の不安と恐怖を感じた。いつ出られるかわからないし、もしかしたら死ぬかも知れない最悪の状態で閉じ込められ続ける絶望をひしひしと感じた。怖い映画だ。