「アマンダ・ノックス」 2016年製作 デンマーク、アメリカ 原題:Amanda Knox

 

二転三転する留学生殺人事件の裁判で、それぞれ2度の有罪判決と無罪判決を受けた米国人女性のアマンダ・ノックス。彼女自身と関係者へのインタビューを通し、事件の裏側に迫る。世界中のメディアを騒がせた悪名高き事件を追うNetflixドキュメンタリー「アマンダ・ノックス」を見た。

2007年イタリアで、イギリス人留学生メレディス・カーチャー(当時21)が集団セックスを強要された上、惨殺された。

容疑者として捕まったのが、カーチャーのルームメイトでアメリカ人のアマンダ・ノックス(当時20)。セックス殺人魔との疑惑の目を向けられた。起訴された冷たい美貌のアマンダの進退に、世界中がクギ付けになった。

最初にドキュメンタリーのアマンダ・ノックスを見たときにはずいぶん容姿の整っている容疑者だと思った。それに着ている服もシンプルで、事件当時に乱交パーティをしてかなりの男関係を噂されていたというイメージとは違って見えた。

でも、見た目に騙されるという場合もあるので外見ばかりの判断はあてにならない。

その反面、アマンダ・ノックスを担当したという一人の検事ジュリアーノ・ミンミンが画面に出てくるが、見た目が憎々しく見えてイメージもあまりよくない。

発言や考え方にも賛同できない人物だ。彼女を犯人だと思ったきっかけなどを語っていたが、「確かな証拠もなしに犯人と確信するのはまずいのではないか」と思えるような内容だった。

ドキュメンタリーの最後の場面では、アマンダ・ノックスは無罪を勝ち取っている。だから検事ジュリアーノ・ミンミンは、自分のミスを認めてもよさそうなのに、そこにはほとんど触れずに徹底して彼女を未だ犯人扱いしているかのような発言。

アマンダ・ノックスの映画での最後の言葉。
「人はモンスターが好き、モンスターを見たくてたまらないの。自分たちの恐れを投影してるのよ。悪人と見比べて自分は違うと安心したいのね。つまり誰もが恐れてるのよ、恐怖は人を惑わせるわ」
その言葉が心に染みた。