
参院選(20日投開票)で外国人政策が争点のひとつとなる中、芥川賞作家の柳美里(ゆう みり)さんが14日までに外国人排斥の声にXを更新。
「『外国人は日本から出て行け!』の声がかつてないほど大きくなっている」と言及。「おおやけに、外国人排斥を叫んで良いことになり、それによって多くの支持を集めている」と指摘した。
続けて「日本で生まれ育った外国人は、いったいどこへ出て行けばいいんでしょうかね?」と疑問を投げかけ、在日韓国人として「わたしは外国人です。もちろん、投票券は届きません。選挙期間中は、様々な情勢を至近距離から遠目に眺めている」と複雑な思いをにじませた。
在日韓国人なので、投票券は届かないという事に関しては、2021年に柳さんはこのような投稿をしていた。
「わたしは日本における参政権が無いので、投票をしたことがありません。日本という国は日本国籍を有する人だけで構成されているわけではありません。参政権を持っている人には、持っていない人の境遇や立場を、頭と心の片隅に置いておいていただけると、うれしいです。」
この外国人排斥に関するYahooの記事に関して、コメント欄では、「全ての外国人に対して日本から出ていけという訳ではない」という声が多い。
逆に、柳美里さんに対する要望のコメントもあった。
「日本が好きで住んでいる外国人、自国に住めなくなり日本に来たが日本の法律を守り日本の習わしに沿うようにして暮らしている外国人に出て行けと行っているのではない。柳さんは在日外国人としてまた作家として有名人なのだから、そう言う捉え方ではなく日本で暮らす外国人に、これはこういう事ですよ、と諭してくれる立場に立ってほしい。」
ところで、朝の「羽鳥慎一モーニングショー」でも外国人問題に関して扱っていた。こんなに外国人問題に焦点が当たっているのはなぜなのか。
参議院選挙で、にわかに注目を集めているのが「外国人政策」。いま、在留外国人は376万人を超え、単純計算では人口の33人に1人が外国人ということになる。
また、在留外国人の約4分の1にあたる87万人が中国人。
参政党が前面に打ち出しているひとつが外国人政策。秦正樹(はた まさき)准教授は、データ上での参政党の躍進が、他の政党に危機感や警戒感を抱かせたと分析。各党がこの分野で票を奪われないよう、自らの外国人政策に対するスタンスを明確にした結果、このテーマが争点化したと指摘している。
外国人をめぐるトラブル例としては、外国免許切り替え問題に端を発した交通事故。組織的ともいわれる替え玉受験。あるいはベトナム国籍者による広域窃盗団などが報じられることがある。しかし在留外国人の数は急増しているにもかかわらず、外国人の犯罪検挙人数は、2004年の2万9000人をピークに、ここ10年はほぼ横ばいの約1万6000人で推移している。外国人の数が増えて、日本の犯罪検挙が増加したという事はない。
外国人が日本の「社会保険や生活保護にタダ乗りしているのではないか」というイメージがある。生活保護は法律上は日本国民を対象とした制度だが、人道的な配慮から、永住者や定住者など一定の要件を満たす外国籍者にもされている。いまは約202万人が生活保護を受給して、外国人は6.5万人(全体の約3%)いる。また2019年から外国人の社会保険への加入が必須となる。
イメージで思い込むのではなく事実(データー)を冷静に確認することが、意味のない外国人排斥に染まる事への回避策だと思った。
参照:「外国人は日本から出て行け!の声が大きく…」芥川賞作家が思い「いったいどこへ…」
外国人で治安悪化のイメージ、データ上は『誤り』 なぜ争点に急浮上した外国人政策?