
児童盗み撮りで逮捕された小学校教師の事件、グループチャットで教師約10人が女児の性的な画像や動画を投稿し、互いに品評会をしていた。あきれはてた事件だと思った。
この事件に関して「テレビではこの事件をあまり取り上げていない」と、6月27日にブログで書いた。でもさすがに酷い事件なので、テレビではこのニュースをその後、何度か取り上げていた。
週刊文春7月10日号が、『変態教師グループ「鬼畜たちの履歴書」』というタイトルで、特集記事を載せた。記事では、逮捕された3人の教師の生い立ちを取り上げた。
当ブログでは、その中の一人である水藤翔太(すいとうしょうた・34)に関して週刊文春から抜粋していきたい。
● リコーダーの吹口に精液を
事件発覚のきっかけになったのは、名古屋市立御劔(みつるぎ)小の元教員、水藤翔太の事件だった。この元教員の事件がひどい内容だ。
捜査関係者が語る。
「今年一月、名古屋市熱田区の駅のホームで当時十五歳だった少女に後ろから近づき、背負っていたリュックサックに精液を付着させた。防犯カメラを調べたところ水藤の存在が浮上し、逮捕に至ったのです」
その後の捜査で次々と余罪が発覚している。昨年夏から今年一月にかけて駅のホームや路上で繰り返し陰茎を露出していたことも判明し、公然わいせつ罪でも起訴されている。さらに、
「水藤は給食の時間中、瓶に溜めていた自身の精液をスープに混ぜて児童に飲ませようとしたり、複数の児童のリコーダーの吹口に学内で手淫して射精した精液を付着させ、咥えさせたりしていたこと等も次々と露見。これら悪事もすべて起訴されています」(同前)
捜査の過程で警察が水藤の携帯電話を解析したところ、森山が主宰する教師グループによる動画等の投稿・共有が発覚した。
「女児の着替え中の動画やスカート内の画像など、約70点がメンバー内で共有されており、なかには生成AIで作ったとみられる児童の顔に別人の身体を合成した”ディープフェイク”もありました」(同前)
この事件に関連して、愛知県警は森山勇二容疑者(42才)と小瀬村史也容疑者(37才)を逮捕。
● 両親が揃って学校の先生
では、水藤翔太はどのような人物だったのか。盗撮グループの発覚前からおぞましい犯行を繰り返していた水藤は名古屋市南区で三人きょうだいの末っ子として生まれた。水藤家を知る教育委員関係者が明かす。
「実は、水藤家は両親が揃って学校の先生だったんです。父親は2019年まで愛知県内の中学で校長を務めており、役所でも活躍。教育委員会で学校教育課長の立場にあったこともありました。退職後の最近は、学校と連携する公益財団法人の理事も務めていた」
そんな教育熱心な両親から愛情をたっぷり注がれて育った水藤は、地元の中学を卒業後、名古屋市内の進学校である菊里高校に進学した。そこでは勉学と共に少林寺拳法にも没頭した。
「水藤は高一と高二のとき、二年連続で”型”の部門で県予選を優勝しています」そう語るのは当時を知る少林寺拳法仲間だ、
「あの頃、僕らが通っていた道場には地元の素行が悪い奴らが集まっていた。でも、水藤はそういうタイプじゃない。運動も出来て、頭も良くて、人当たりも丁寧。好青年って言葉がピッタリな奴だったんです」
まじめな一方で“変なやつ”という側面も持っていたと水藤を10代のころから知る少林寺拳法仲間は話す。
「あいつは変なところ隠すんですよ。少林寺拳法の仲間内の会話で『家どこ?』と聞くと、『お前には教えん』と言い、そのあとで家のドアの写真を送ってきたり。高校時代には『彼女見してよ』と言っても、『教えん』と断り写真を見せてくれなかったなあ。プライベートの姿はあまり明かさないのが水藤って感じで、みんなもそれに慣れていた」
水藤は奇しくも今回逮捕された森山勇二と同じ愛教大に進学した。少林寺拳法を続け、2009年の大会では最優秀賞を受賞している。
● 喋りやすいお兄ちゃん
教師としての評判も上々だった。水藤が勤務しいていた小学校の保護者が語る。
「明るく元気で、とにかくいい先生に見えていましたよ。男の人なのに学芸会でピアノを弾いて、子ども達から『すごいね!」って言われて。当時は若くてこども達とも年齢が近いから『喋りやすいお兄ちゃん』みたいな感じでした」
前出の教育委員会関係者が打ち明ける。
「実のところ水藤は起訴後、学校に近づかないという約束で釈放されています。毎週決まった曜日に奥さんが病院に連れていき、再び性犯罪を起こさないよう面倒を見ているそうです。」
ここまでの内容を週刊文春で読むと、水藤翔太の人間性に不思議な想いを持つ。教師としての評判も上々で、少林寺拳法も極めていて、人当たりもいい。仲間が語っている、まさに”好青年そのもの”なのに、なぜ一方では卑劣な性犯罪に走ってしまうのか。いずれにせよ、教師が児童らに性的な感情を募らせ、子ども達の安全を脅かした罪は重い。
一連の事件を受けて、名古屋市教育委員会は6月30日、不同意わいせつ罪などで起訴されている小学校教員の水藤翔太被告を、懲戒免職にした。
懲戒免職の辞令を受け取った水藤被告の様子を、名古屋市教委の関係者が語る。
「水藤は辞令を直接受け取るとき、涙を流しながら『申し訳ないことをしてしまった』と話していました。ほかにも、『本当に全国の教員、公務員に対しても多大な影響を与えてしまった。(教職の)信用をこれだけ失墜させてしまったことで本当にご迷惑をかけてしまった』『被害者、保護者に対しても一生の傷を負わせてしまった』などと謝罪の発言をしていました」
参照:〈変態教員グループ事件〉生徒のリコーダーに体液を混入させた小学校教師は保釈後泣きながら
【名古屋&横浜】変態教師グループ「鬼畜たちの履歴書」