
「ザ・ウォッチャー」2022年製作 アメリカ 原題:The Watcher
アメリカのメディアが、2018年に奇妙な出来事を伝えた。そこに書かれた事件は、2014年にニュージャージー州の歴史ある大きな邸宅に住み始めたある一家の話。「ウォッチャー(監視人)」という差出人から、手紙が届いたことから始まる。その実話に基づいてナオミ・ワッツ主演で作成されたドラマが「ザ・ウォッチャー」。
夢のマイホームを手に入れたブランノック家に不審な手紙が届く。その手紙を皮切りに、近隣にまつわる秘密が暴かれ始める。そして誰もが怪しい状況となる。
母の「ザ・ウォッチャー」全7話を見終わっての感想、
「たんだでない映画だった。もう1回見ないと、何が何だかわからないね」
ちなみに、「たんだでない」は、青森県の方言で『並大抵のことではなく大変だった』という意味で、映画と言ったのは間違いで、Netflixのドラマ。つまりは、母にとってこのドラマで示された謎は、最後までよくわからなかったし、スッキリしなかったとの感想に思えた。
ぼくの場合はこのドラマに対しては高評価だ。
1話ごとに謎が謎を呼ぶ感じで、思っていたことが何度かひっくり返された。それで続きが気になって、つい見てしまった。母が高齢なので1日1話にするはずが、我慢できず1日に3話見た日もあった。今年見たドラマの中では、傾向はまるっきり違うけれど、「イルタ・スキャンダル 恋は特訓コースで」に次いで好きなドラマとなった。
家に”執着する、惚れる”という感覚はぼくにはあまり縁がないのだが、ドラマの中では教師が生徒に、自分が好きな家に住む家主に『家に対する賛歌の手紙』を書かせる。そこが始まりで、やがて『家に魅了された狂気』を記した手紙の投函に変化していく。
ドラマでは、誰が謎の手紙を投函しているのか?という推理の面白さが描かれる。また、自分が住みたい家への執着心、謎解きに絡められて自分を見失っていく怖さなども描かれている。“素敵なマイホーム”が“謎だらけのマイホーム”となり、周囲の住人との関係の悪さなどもあって“恐怖のマイホーム”となる。これは一見の価値ある「ホームドラマ」?だ。