「ミセン-未生-」公開日:2014年10月17日 韓国
囲碁のプロ棋士を目指すも途中で挫折して、総合商社のサラリーマンになるというストーリーに惹かれて「ミセン」の1,2話を7,8年前に見ていた。
でも仕事から帰って、またオフィスの中で展開される仕事が中心のドラマを見るのはしんどいと思って途中でやめていた。
このドラマは「ミセンシンドローム」と呼ばれるほど放送時の韓国で評判を呼んだドラマで、社会現象を起こした。同名のウェブ漫画が原作。
2015年のケーブルテレビ放送大賞では大賞、第51回百想芸術大賞ではTV演出賞・最優秀演技賞・新人演技賞を受賞するなど、賞を総なめした。
それで、今回ためしに見直してみたのだが、評判通りにとても面白かった。自分のサラリーマン生活での共通する想いなどもあって、ドラマにはまった。
母もいっしょに見たのだが、「丁寧に作られたいいドラマだね。」と、感想を述べた。
ドラマの中では、社内派閥、社内不正、パワハラやセクハラが描かれていて、設定は韓国の大企業なのに、作られたその時代を考えてもひどいものだと思った。まるでブラック企業そのものだ。
とは言っても、確かにまだ色々な企業で起っていることは事実で、ぼくの会社でも40代の男性社員が上司にあまりに理不尽な怒られ方をして泣いている姿をみたことがある。泣かされた社員は、「あんな上司はジャングルの沼に放り投げて、ワニに喰われちまえばいい!」と言っていた。
その上司は後で人事に呼び出されて注意を受けた。そもそも人の心を逆なでするような叱責しかできない男が上司になっているのが、会社の問題なのだが役職はそのままだった。「ミセン」というドラマでも本当に見ていて腹が立ってくる会社員が出てくるので、ついつい自分の見てきたオフィスでの光景とオーバーラップさせてしまう。
このドラマでは、新人の4名がそれぞれ会社生活になじもうとして必死にがんばる姿が描かれる。そして新人を守ろうとする必死の同僚や上司の姿も。主役のみならず、それぞれに応援したくなる会社生活を描いた傑作ドラマだ。
