「ある日~真実のベール」2021年製作のドラマ 韓国 原題:어느 날

イ・ミョンウ監督の韓国ドラマ「ある日~真実のベール」は、イギリスBBCの「クリミナル・ジャスティス」を原作にした作品。平凡な男子大学生が美大生と出逢って、お互いに惹かれ一夜を共に過ごす。朝、目覚めると女性はナイフで多数刺され血だらけの遺体になっていた。



謎の美大生を演じたファン・セオンはベッドシーンにダイエットをして臨んだという。

何か口にするにしても1日1回卵を少し食べる程度。撮影時は水だけを飲んでいた。痩せにくい体質だが、172cmという高身長であるにもかかわらず、最終的に体重を45~49kg程度まで落としたという。また、肌の露出する事への心配を問う質問に、「それより映像が美しくないといけないから、ダイエットに神経を使った」と話した。

また大学生に自分を雇うように申し出た弁護士が登場する。演じたチャ・スンウォンの演技がいい。背が高く、長髪で眼に優しさがある。だらしないけれどアトピーと戦い、元奥さんと付かず離れずの関係で事件の解明に向かう。また、最終弁論で、三流の弁護士であることを表明しつつ無実を訴える場面は、涙をさそう熱演。

イ・ミョンウ監督は「アジア・テレビジョン・アワード」で監督賞を受賞した。

イ・ミョンウ監督はキム・スヒョンのシーンについて、「視聴者がキム・ヒョンスにうまくついていき、応援と疑いを同時にできるようにキム・スヒョン俳優に特化して台本を作り直した。」と伝えた。

チャ・スンウォンについては「作品を積み重ねるほどかっこよくなり、実力が高くなっていく卓越した俳優で、外見から漂うカリスマと内的柔軟性を通じてややもすると硬くなりやすいシン・ジュンハン弁護士という人物に生命力を吹き込むことができると思った。」と明らかにした。


ほぼ、完璧に面白いドラマだったとは思うが、一つ気になった点。

大学生のヒョンスは若く綺麗な顔立ちをしているのに、暴力のはびこる刑務所で同性愛者による性的な暴行に合わないところは、刑務所の現実の一面をカットしていると思えた。同性による性的暴行を描くのは韓国のドラマの中ではタブーなのか?

参照:キム・スヒョンとのベッドシーンのため5kg減量した韓国女優
         [web記事]『ある日』監督「キム・スヒョン、チャ・スンウォンキャスティング、数日間実感が湧かなかった」